研究課題/領域番号 |
20K02296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
増谷 順子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (50709326)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ダブルケア / 就業女性 / 育児 / 認知症 / 介護 / プログラム開発 / 評価 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では認知症が増加傾向にあり、仕事をしながら認知症の親の介護をする人が増えている。一方、近年の働き方改革などの環境変化により、仕事をしながら育児をする女性は増えてきており、今後も育児と仕事を両立する女性の増加が見込まれる。しかしながら、近年の晩婚化・晩産化を反映して、育児時期と同時に介護を引き受けなければならない「ダブルケア」が発生する状況が増えてきており、女性が社会で活躍することの大きな阻害要因となりつつある。そこで本研究は、仕事を持つ女性の未就学児の育児と認知症の親の介護のダブルケアの実態を明らかにし、仕事をしながら育児と介護を両立できる支援プログラムを開発することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、就業女性の未就学児の育児と認知症の親の介護のダブルケアの実態を明らかにし、仕事をしながら育児と介護を両立できる支援プログラムを開発することであった。ダブルケア実施者へのインタビュー調査の結果から、ダブルケア実施者は、【最優先の育児】【頑張らないで、割り切る介護】【一人になる時間は諦める】など6つの行動パターンをとっており、「優先度をつけるダブルケア」を実践していた。ダブルケア実施者への支援プログラムの重要な構成要素として、『気軽に頼れる居場所』『オンラインを活用とした被介護者への支援』の必要性が示唆され、地域在住高齢者を対象として、「オンラインを活用とした園芸活動」を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダブルケア実施者への支援の重要な構成要素として、「緊急時やちょっとした時間の見守り」「一人の時間の確保」が抽出され、この具体的な支援策として、『気軽に頼れる居場所』『オンラインを活用とした被介護者への支援』が見出されたことは、新たな支援方法の提案に寄与する。また、本研究で実施した「家庭菜園を活用したオンライン認知症予防プログラム」に被介護者が参加することは、ダブルケア実施者の「一人の時間の確保」につながるだけでなく、地域の中に埋もれて表面化せずに問題を抱えながら生活する高齢者の健康状態、認知機能、生活状況等を浮き彫りにし、ダブルケア実施者と被介護者双方のアウトリーチに役立つ可能性が期待される。
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