研究課題/領域番号 |
20K02303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本女子大学 (2021-2022) 大妻女子大学 (2020) |
研究代表者 |
野辺 陽子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (50722518)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会的養護 / 里親 / 施設 / 親族 / 養子縁組 / 日韓比較 / 比較歴史社会学 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的養護は主に「施設/里親」という枠組みと里親委託率という指標を用いて研究が行われてきた。しかし、これらの枠組み・指標は、社会的養護の現状や今後の方向性を構想するうえで充分かつ適切な枠組み・指標とはいえない。2010年代以降、日本で社会的養護の脱施設化の動きが加速しており、里親委託が政策的に推進されている。今後の政策をミスリードしないためにも、社会的養護を分析する新しい枠組みと指標が求められる。そこで、本研究は日韓の社会的養護を比較歴史社会学の視点から分析することで、新しい分析枠組みと指標を提案し、現在日本が陥っている隘路を指摘することを目的とする。
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研究実績の概要 |
3年目にあたる今年度は、当初の予定では、社会的養護の歴史と実態の日韓比較を行うはずだったが、コロナ禍によるもろもろの遅れのため、予定通り分析を行うことができなかった。また、夏季休暇中に渡韓し、今までできなかった現地調査を行うつもりだったが、韓国大使館の混雑によってビザが取れなかったため、現地調査も行うことができなかった。そのため、調査ではなく、理論的検討を進めることとした。英語圏の要保護児童対策に関する発展論と類型論、福祉国家の日韓比較、東アジアの家族研究についての最新の文献を収集・レビューし、投稿に向けて準備を開始した。また、並行して若手の研究者と韓国の家族に関する読書会を立ち上げ、月1回議論をすることを通じて、韓国の家族・福祉に関する知見を深めるよう努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本課題の初年度からコロナ禍となり、対応に追われて研究に取り組む時間が取れなかったことに加えて、コロナで現地調査ができず、コロナ禍による研究の遅れがなかなか取り戻せないため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、①理論的研究について論文にまとめ、投稿する、②現地調査に着手する、③韓国の学会で発表する、という3点を主に行う予定である。
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