研究課題/領域番号 |
20K02342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
森島 美佳 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50369518)
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研究分担者 |
三野 たまき 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00192360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マスク / フィット / 快適性 / パターン / アンケート |
研究開始時の研究の概要 |
衛生用マスクは,着用者個人の鼻と口部分を覆う衛生用品の一つである.疾病予防や対策として日常生活で多くの人に用いられているものの,着用者の小鼻付近や頬と口当てシート周囲との間には隙間が見られ,鼻と口部分が外部と遮断されているかは不明瞭である.本課題では,様々な形状とサイズを有する被験者頭部の三次元座標を計測し,平均パターン(型紙)と分散範囲を解析する.そして,より多くの人にフィットするマスクのデザインと素材の開発,試作,フィット性評価計測および感性評価計測を行う.本課題の遂行により創出されるマスクが,「自己の健康管理」促進の一助となり得ることを目指す.
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研究実績の概要 |
衛生用マスクは,「口と鼻を外的環境から保護する」ことが重要な要求性能であり,疾病予防や対策として日常生活で用いられる便利な衛生用品である。しかしながら,一人一人にフィットしながらもより多くの人に対応できるユニバーサルな衛生用マスクの形状,サイズおよび素材に関する設計要件は明らかでない。 本課題では,頭部形状の差異の観点から精査し,高い防護性能と良好な着け心地を有する衛生用マスクを,より多くの人々に科学的根拠に基づき提案することを目的とする。本課題の遂行により,ユニバーサル衛生用マスクのデザイン,素材性能,着け心地への感性評価が明らかとなり,「自己の健康管理」促進の一助となることが期待される。 実験では,これまでに日本人女性の閉口時および開口時における3次元頭部形状を計測した。獲得した3次元位置座標を用い,口当てシート部分の2次元パターンについて,アフィン変換を用いて解析してきた。68名分の解析パターンに基づき,99.7%の日本人女性に適合する口当てシートのサイズについて,累積分布関数に従って算出することができた。また,口当てシートを顔面に密着させる輪郭部分の適正サイズと形状についても決定することができた。そして,着用時の捕集性能を測定する実験システムを作成し,解析パターンの有用性について,フィット性と捕集効率の観点から検討している。 コロナウィルス感染拡大を機に,マスクについては様々な観点から膨大な数の研究がなされてきた。しかしながら,高い防護性とフィット性および感性評価を併せもつマスクのデザインに関する研究は少なく,必要条件については未だ確立されていない。今後は,国内外の研究者や研究機関が提唱した捕集効率の測定方法や着用方法を検証させていただきながら,高いフィット性と着用時の不快感の軽減および健康障害のない衛生用マスクの設計要件を発展させていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析パターンと顔面のフィット性および捕集効率について,簡易実験システムを作成し,実験データを解析中であることから順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
これまで実験的に獲得したフィット性評価に関するデータを解析し,学会発表および学術論文に投稿する準備を進めている。
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