研究課題/領域番号 |
20K02355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 飯田短期大学 |
研究代表者 |
友竹 浩之 飯田短期大学, 生活科学学科, 教授 (90300136)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ダッタンそば / 焙煎そばの実 / レジスタントプロテイン / 肥満 / 糖尿病 / そばの実 / ダッタンソバ / 介入試験 / そば加工品 / そばタンパク質 / 胆汁酸結合試験 / 蕎麦の実 / 焙煎 / 高脂肪食 / 実 |
研究開始時の研究の概要 |
レジスタントプロテインは、胆汁酸と結合し、その再吸収率を低下させ、結果として体内の余分なコレステロールの排出を促すと考えられている。一方、同じ作用機序をもつ脂質異常症治療薬は血中コレステロールのみではなく、糖尿病の病態にも改善効果がある。また、ルチンの含有量が極めて高いダッタンそばは、2型糖尿病患者のインスリン抵抗性と脂質代謝の改善効果をもつことが報告されている。本研究では、焙煎したダッタンそばの実の肥満・糖尿病予防効果について、詳細に検討し、レジスタントプロテインとルチンの機能性を併せ持つ食材の開発につなげることを目的とする。
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研究成果の概要 |
ダッタンそばは、ルチンと消化抵抗性タンパク質を豊富に含む。本研究では、焙煎したダッタンそばの実の肥満・糖尿病予防効果について調べた。そばレジスタントプロテインは、実を高温加熱することにより増加した。また、そばレジスタントプロテインは、胆汁酸との結合活性をもつことが明らかとなったため、コレスチラミドと同様に糖尿病の病態の改善にも影響をもつ可能性が示唆された。焙煎したダッタンそばの実の摂取が、体重、腹囲などに与える効果を調べた。研究期間中(約1ヵ月)毎食5gの焙煎ダッタンそばの実を毎食摂取してもらった。研究期間終了後、対照者の体重(平均1kg減少)と腹囲(平均1.8cm減少)が有意に減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジスタントプロテインやルチンが手軽に日常の食事の中に取り入れられるようになれば、良質タンパク質の補給および生活習慣病の予防が容易となり、疾病を一次予防することにより、医療費を低減化できる。そばの実を利用した新しい機能性食品の開発は、そばの価値を大きく高めるとともに、レジスタントプロテインとルチンを利用した新食品は、地域食品産業の新しい進出分野として期待できる。
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