研究課題/領域番号 |
20K02384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
笠巻 純一 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00456344)
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研究分担者 |
西田 順一 近畿大学, 経営学部, 教授 (20389373)
松本 裕史 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (20413445)
宮西 邦夫 新潟県立大学, その他, 名誉教授 (70018836)
笠原 賀子 高知県立大学, 健康栄養学部, 特任教授 (90194711)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生活習慣 / 食行動 / 喫煙行動 / 調理技術 / 健康行動 / 行動変容 / 学生 / 縦断的研究 / 飲酒行動 / 大学生 / アンケート調査 / 栄養素等摂取 / 食生活 / 支援 / 環境要因 / シミュレーション解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、栄養素等摂取状況を測定・評価することによって、学生の食の課題を明らかにするとともに、食行動変容を促す環境要因をシミュレーション解析して、食生活改善を促す支援策の推進につなげることを目的としている。私たちは、これまで生活習慣病の早期予防を目的とした縦断調査から、高校卒業後の居住形態の変化や朝食欠食・インスタント食品摂取等の食行動が、栄養摂取状況の悪化に強く関連していることを明らかにした。本研究は、先行研究で新たに提示された課題、すなわち、食生活を改善するための経済・地理的要因、居住形態、食情報に関する新しい支援的環境とその効果を検討し、生活習慣病の一次予防の推進に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究は、学生の栄養素等摂取及び喫煙・飲酒状況等の評価に基づき、健康行動の課題を明らかにするとともに、健康行動の変容を促す環境要因を解析して、若い世代に対する健康支援策の推進につなげることを目的としている。 3年次(2022年度)においては、過年度から実施している大学生等を対象にした横断的・縦断的な生活習慣調査(アンケート)の結果に基づき、以下に示す課題について検討した。 ①男子学生の喫煙行動と喫煙に対する恩恵・負担の認識との関連:男子学生の「喫煙に伴う恩恵(Pros)」への認識、「喫煙に伴う損失(Cons)」への認識と実際の喫煙行動との関連を検討した。解析の結果、喫煙に伴うProsとConsの認識は、男子学生の喫煙行動に影響を及ぼす可能性が示唆された。 ②調理技術の自己評価の向上が女子学生の栄養素等摂取状況に及ぼす影響-1年間の縦断調査結果に基づく解析-:1学年の女子学生を対象とした縦断調査結果から、調理技術の自己評価及び栄養素等摂取状況の変化を解析し、調理技術と栄養素等摂取状況との関連を検討した。解析の結果、2年時に栄養素等摂取高得点群に上昇した学生の調理技術得点は、1年時から2年時にかけて「野菜の煮物を作る」「にんじん,ピーマン,キャベツの三色野菜いためを作る」の得点及び「調理技術総合得点」が有意に高値を示した。これらの結果から、栄養素等摂取状況低得点の女子学生が約1年後に高得点に上昇した要因として、野菜の調理技術向上とそれに伴う野菜・果物摂取状況改善の可能性が示唆された。 現在、縦断調査結果に基づき、栄養素等摂取状況に影響する食の嗜好性及び食習慣変容ステージについて解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
縦断調査データ等を有効活用した解析を進め、研究計画にしたがい学術論文として成果を公表した。
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今後の研究の推進方策 |
学生の食生活改善を促す新規支援的環境要因の解明に向けて、栄養素等摂取状況に影響を及ぼす内的・外的環境要因について解析を進める。2023年度は、縦断調査の結果に基づき、①食の嗜好性、②食習慣変容ステージに焦点を当てて検討する。
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