研究課題/領域番号 |
20K02385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
村上 陽子 静岡大学, 教育学部, 教授 (40284335)
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研究分担者 |
室伏 春樹 静岡大学, 教育学部, 講師 (30609293)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 和菓子 / 意匠 / 形状 / 製法 / 型物 / 色彩 / 物理特性 / 食嗜好性 / 伝統 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①和菓子の意匠・色彩・形状の関連性の解明、②伝統の技と現代的技術の融合による食文化教材の作成と実践、③食文化の回帰と継承を目的としている。 これらを検討するために、以下の3項目を中心として研究を行う。 (1)和菓子の意匠・色彩・形状の分析 (2)3Dモデリングマシンによる菓子型の作成、菓子の物性と官能特性の測定 (3)食文化教材を用いた授業実践
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研究成果の概要 |
本研究では,色彩や形状により季節感や造形美を表現する和菓子に着目し,その製法と型の使用について検討した。 和菓子は,水分量の違いによって「生菓子・半生菓子・干菓子」の3種類に大別される。文献調査の結果,和菓子の内訳は生菓子が最も多かった。また,和菓子の種類やその大きさによって,用いられる菓子型が異なっていた。干菓子の中では,打ち物が最も多かった。菓子型の使用状況については,菓子型を使わずに作る「手形もの」の方が,型を使って作る「型もの」より多かった。上記結果をもとに,3Dプリンターで菓子型を製作した。和菓子の物理特性や食嗜好性は,型の種類や形状や大きさによって有意な相違が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、伝統文化に関する教育の充実と食育の推進が提唱されている。平成25年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、食文化の継承と啓発は喫緊の課題である。食文化継承の面で期待できる伝統文化の一つに和菓子がある。一方、食生活の洋風化により、和菓子の喫食頻度は減少しており、食文化継承の面で危惧されている。和菓子は、色や形、季節感などの特徴から世界に類を見ない菓子であり、継承すべき文化の一つである。そこで、和菓子の意匠や製法について研究を行い、成果を教材化する。これにより、未来を担う子ども、および世代を超えた食文化教育を行うことができ、和菓子をはじめとした食文化の継承と発展に貢献できる。
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