研究課題/領域番号 |
20K02388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2023) 京都教育大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
杉井 潤子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (70280089)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人生100年時代 / 高齢者教育 / 高校生意識 / エイジズム / ジェロントロジー教育 / 高校生 / 高齢期教育 / 認知症ケア / 死生学 / 高齢者 / ライフモデル |
研究開始時の研究の概要 |
人生100年時代を迎え、生きることや老いることの意味を一人ひとりが考え、誰もが安心して高齢期を迎え、誰一人をも切り捨てず、支え合い、老いてもなお堂々と生き抜くことができる社会をつくることが切に求められている。そこで、本研究では老いの価値を再検討し、「高齢者になるための新たなライフモデル」を構築することを目的とする。前近代から近現代における高齢者(老人)の描かれ方や老いに関する記述がどのように変遷してきているのかを検証し、老いの価値の変遷過程を明らかにする。さらに、2050年を見据えて、次世代の若者世代がいだく高齢者(老人)イメージと老いに関する意識を分析し、新たなライフモデルを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は大衆長寿化が進行する人生100年時代に対応した、高齢者になるための新たなライフモデルを構築することを目的とした。2100年には90歳代半ばを迎える高校生がいだく加齢意識、エイジズム意識、将来の生き方指標を検証した。研究結果から老いに対する否定感やエイジズムが根強くあり、高齢期への不安が強いことが明らかとなった。そのために高校生に対して、自らの高齢期について、より具体的かつ主体的に2100年を想定できる教育が重要であること、教育効果が上がれば2100年時代に対する見通しが明るくとらえられるようになること、高齢者世代とより積極的に親密な交流をおこなう必要性が急務であると指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は大衆長寿化が進行する人生100年時代に対応した、高齢者になるための新たなライフモデルを構築することを目的とした。高齢者研究ではなく、具体的に100年生きることを想定しなければならない高校生を対象として、果たして自らの将来をどのように考えているのか、老いや加齢、高齢者差別、認知症忌避に対する意識を明らかにした。さらに、日本と同様に出生率が著しく低下し、高齢化が進行する韓国の高校生の意識と比較検討することによって、日本の高校生の特徴を導いた。さらに高等学校での高齢期についての教育の重要性とその効果を示唆し、ジェロントロジー教育の必要性を指摘した。
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