研究課題/領域番号 |
20K02392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
鵜川 重和 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40706751)
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研究分担者 |
若井 建志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
趙 文静 北海道大学, 医学研究院, 招へい教員 (50773339)
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
玉腰 暁子 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90236737)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症 / 社会的孤立 / ボランティア |
研究開始時の研究の概要 |
前期高齢期におけるボランティア活動への新規参加や継続、中途脱落がその後の認知症発症におよぼす影響を明らかにした疫学研究は無い。本研究は、NISSIN Projectコーホート研究に参加する約3,000名を対象とした65歳、70歳パネルデータおよび追跡情報を用いて、(1)身体的、精神的、社会的要因の変化とボランティアの新規参加、継続、中途脱落がその後の認知症発症におよぼす影響を明らかにする。(2)ボランティアの新規参加、継続、中途脱落に影響をおよぼす身体的、精神的、社会的要因の変化を明らかにする。
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研究成果の概要 |
NISSIN Project参加者1856人を対象にボランティア活動への参加と認知症発症 との関連を検討した。研究参加者の24.2%がボランティア活動に参加していた。追跡期間中に332人が認知症を発症した。ボランティア活動への参加者は、参加なし者に比べて認知症発症ハザード比が1より小さかったものの有意な関連は認めなかった。追加の解析として、測定された6種類の社会的活動:地域行事、町内会や自治会活動、老人会、趣味の会など仲間うちの活動、ボランティア活動、特技や経験を他人に伝える活動のいずれか一つに参加者は、参加なし者と比較して有意に認知症発症ハザード比が低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では高齢化の進展に伴い、認知症と共に暮らす高齢者が増加している。2025年には約700万人前後にまで増加することが見込まれており、その対策は社会的喫緊の課題となっている。本研究の結果、65歳時点で社会的活動に参加をしている者は参加をしていない者に比べて認知症発症率が有意に低いことが明らかになった。
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