研究課題/領域番号 |
20K02394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
大橋 寿美子 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (40418984)
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研究分担者 |
志村 結美 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00403767)
松本 暢子 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (90183954)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 共生型住宅 / コレクティブハウス / コロナウイルス / コモンミール / 子育て / 子育て・子育ち / 共働き / 多世代居住 / コロナ禍 / 子育て世帯 / 多世代型 / 居住者構成 / 一括借り上げ / 子育ち / 共生型集住 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、家族の小規模化や近隣関係・交流の希薄化によって、家族や近隣関係のなかにあった子育て・子育ちの機能が著しく低下している。安心して生み育て、豊かな人間性や社会性を育む子育て・子育ちのための居住環境の再構築は我が国の喫緊の課題である。 そこで本研究は、日本初の居住者自身で運営するセルフワーク型多世代コレクティブハウス(かんかん森)の入居から16年間の運営方法の変化を分析し、子育て・子育ちの住まいとしての有用性の検証と課題を明らかにする。さらに、子育て・子育ちのための、開かれた共生型集住コレクティブハウスのあり方(事業方式・暮らしの運営方法・空間構成)を示すものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、共生型住宅の一つであるコレクティブハウスを対象として子育て・子育ちの住まいとしての有用性を検証した。多世代居住による協働の食事などによる家事の負担軽減や預かりなどの育児サポート、さらに子育て経験者による相談・見守りなどがみられ、安心できる「子育て」環境であることが明らかになった。また子どもの主体性の向上やひきこもりの回避、年齢が近い子どもたちが兄弟のような関係を築くなど「子育ち」環境として有効性も一部確認できた。 さらにコロナ禍では、他の家族の勉強の指導方法を知る事や、共用空間が居場所の選択を可能とし、孤立せずかつ家族との適度な距離を保ち精神的な安定が得られたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安心して生み育てることができ豊かな人間性や社会性を育む、子育て・子育ちのための居住環境の再構築は我が国の喫緊の課題である。本研究では、日常的な家事機能の協力関係と安心が担保される住まいとして、共生型集住(生活の一部を協働するシステムをもつコレクティブハウス)の子育て・子育ちの住まいとしての有用性を明らかにした。 しかしながら現在我が国にはわずかな事例しか存在せず住宅の選択肢の一つになり得ていないことや、共働き家族では仕事や子どもの健康状況で役割分担の負担感があり、子どもの成長後の退居によるコミュニティの持続性に関わる課題がある。そこでさらなる普及にむけての運営や住宅形態の提案を行った。
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