研究課題/領域番号 |
20K02401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 (2022) 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 (2020) |
研究代表者 |
篠崎 文夏 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (00359647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 食品機能性評価 / スプライシングバリアント / 遺伝子発現 / 食品機能性 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
個人の身体状態に最適な食品を摂取するテーラーメイド食品は健康維持に効果的であると考えられるが、その実現には正しく食品の機能性を判断するための信頼性の高い新規指標の開発が必須である。近年、遺伝子発現制御に食品成分が関与し、それが食品の機能発現に繋がる可能性が指摘され、ncRNAなどの遺伝子発現制御因子が鋭敏に応答する新規指標となる可能性が高い。遺伝子発現制御因子が疾病の要因となる場合もあるため、遺伝子発現制御システムのどれに食品が関与しているのかが明確になれば、食品毎に効果の標的を定められる可能性がある。本研究では食品機能性評価のための新規指標の開発を通じ、テーラーメイド食品実現への一歩とする。
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研究成果の概要 |
本研究では食生活の変化として高脂肪食を摂取させたマウスの肝臓や血液の遺伝子発現やスプラシングバリアントを調べた。その結果、高脂肪負荷によって遺伝子発現変動はしないが、スプライシングバリアントが生じている可能性が高い遺伝子が多数あった。その中には食品成分レスベラトロールによって通常の状態に近づくと推察されるものがあり、一部のスプライシングバリアントは発生が食品成分によって制御されていることが明らかとなった。バイオマーカー候補となる肝臓と全血で共通して出現するスプライシングバリアントは数個であった。また、全血のスプライシングバリアントは食品機能性評価の早期応答の指標としての利用可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個人の体調に適合した食品を摂取するテイラーメイド食品の実現には食品の機能を正しく知る必要がある。本研究は食品機能性評価のために食品摂取に鋭敏に応答する新規の指標を開発することを目的とした。血液で検出された一部のスプライシングバリアントが食品成分で制御される可能性が示されたことから、早期に応答する指標としての利用可能性が示された。このことは、食品の効果を明らかにし健康の維持や改善に用いるための知見として社会に貢献するものと考える。
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