研究課題/領域番号 |
20K02417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
安川 涼子 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (30646633)
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研究分担者 |
後藤 景子 奈良女子大学, 工学部, 特任教授 (30243356)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 染色加工 / 機能加工 / ファインバブル / 浸染 / インクジェット / 電界紡糸 / 再生繊維 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、多様な材料を繊維化できる電界紡糸法を用いた再生繊維の作製、環境低負荷型のインクジェット法を用いた染色加工、分析・評価までを一貫して検討する。電界紡糸法は繊維を溶解させた液に高電圧を印加させてノズルから吐出し、繊維を作製する方法である。再生繊維化にはこれまでに研究の少ないタンパク質系繊維について検討する。セルロース系再生繊維については既存布を用いて表面加工処理を行ない、インクジェット法による染色加工をする。いずれも溶剤や染料の使用量が比較的少なく、環境低負荷型の方法である。限りある資源をできる限り温存しつつ、これまでの既存の手法を用いて持続可能な繊維染色加工技術の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、電界紡糸法による再生繊維の作製、インクジェット法での天然物を用いた染色加工について、環境低負荷で持続可能な繊維染色加工の実現に向けて研究を進めている。 これまで、天然由来物質の茶カテキン水溶液と酸化剤の過よう素酸ナトリウム水溶液を用いて茶カテキンを酸化させて発色させるインクジェット染色を中心に行ない、2022年度には、日本家政学会の秋季研究発表会で、媒染剤・熱固着処理不要の環境配慮型インクジェット染色について、研究報告を行なった。さらに、薬剤を用いないドライプロセスによる布の酸化処理の方法である大気圧プラズマ酸化処理を用いて茶カテキン水溶液で処理した布へ摘要した。しかしながら、大気圧プラズマ酸化処理した茶カテキン布帛は、過よう素酸ナトリウム水溶液を用いた時のようにプラズマ処理後すぐから1週間程度でも濃色化は見られなかった。さらに2023年度は、茶カテキンの酸化方法としてファインバブル水に注目した。空気を取り込んだファインバブル水を用いて茶カテキンの浸染を試みたところ、通常の蒸留水による染色と比較して加温させた場合に濃色になった。一般的にインクジェット染色では、ノズルの空打ちを防ぐため染色液を脱気する必要がある。ファインバブル水を用いることはインクジェット法に不向きと考えられるものの、浸染での天然物の濃色化の可能性は環境低負荷や持続可能な染色加工として意義があると考えられる。 最終年度はファインバブル水および洗濯堅ろう度試験などの追加実験や論文作成や研究発表等を行ない、できるだけ社会へ発信する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍は終息したものの、学内での実験、学外への出張や学会発表を行ないづらい状況は続いている。本務校での教育業務・広報活動や学校業務の負担は、近年増大しており、実験時間の確保が非常に困難になりつつある。研究については、実験の進捗が思わしくないため、全体的に遅れを生じている。 研究期間の再延長申請を認められたため、研究分担者と相談して追加での実験データの収集と研究内容をまとめて研究発表や論文投稿できるように進めていきたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の再延長申請による最終年度であることを考慮して、ファインバブル水による染色加工の実験などに要点を絞り、論文作成、学会発表等を中心に行ない、できるだけ社会へ発信していきたいと考えている。
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