研究課題/領域番号 |
20K02428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩永 甲午郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (90750547)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 新生児蘇生 / 遠隔医療 / ICT / 地域連携 / 人材育成 / 医師の働き方改革 / 感染予防 / 患者搬送 / 遠隔教育 / 医療システム / 医療安全 / 周産期 |
研究開始時の研究の概要 |
周産期領域において、一次から三次医療機関をふくむICTネットワークを構築し、効率的な地域連携と人材育成を促進するためのモデル構築を行う研究である。研究者所属施設の近隣の医療機関とネットワーク構築を進め、遠隔診療サポートを行うとともに病的新生児搬送の判断を行い円滑な地域連携を行う。さらに人材育成のための遠隔講習を進め、これらの効果検証を行う研究である。 この研究により、周産期領域人材育成のための教育システム構築に加え、地域連携の効率化とともに医師偏在化や医師不足問題を解消する一助となるような、社会基盤モデル形成を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではICTを応用した遠隔医療支援および遠隔教育システムの有用性を検証した。ビデオ会議システムにより患者情報を共有した。研究機関内に診療支援/画像相談はおよそ50件実施した。医療相談の結果で搬送となった症例は性分化疾患/呼吸障害/循環障害など6例であった。また遠隔地からの医療相談に対して、適時に十分な情報量をもとに支援可能であった。医療相談には至らなかった施設においては、地域間連携および遠隔ミーティングなどの運用検証にとどまった。医療従事者へのインタビューでは、遠隔地の医療者の心理的負担軽減が示唆され、遠隔診療システムが地域連携のための社会基盤として有効に機能している可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠隔医療システムは遠隔地の若手医師からの医療相談に対して、適時に十分な情報量をもとに支援可能であった。さらに遠隔地の医療者の心理的負担軽減が示唆され、当遠隔診療システム稼働状態そのものが地域連携のための社会基盤として有効に機能している可能性が示された。 また、ウェアラブルデバイスの特性を生かしたリアルタイムの【Doctor-To-Doctor遠隔医療支援】と、コロナ患児などの【感染隔離病室でのDoctor-ToNurse支援】の運用検証では、その携帯移動性や操作性の点から人的リソースの不足を補うツールとして期待できることが分かった。
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