研究課題/領域番号 |
20K02444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
松尾 美香 岡山理科大学, 基盤教育センター, 准教授 (30521067)
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研究分担者 |
小山 理子 京都光華女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40634861)
望月 雅光 創価大学, 経営学部, 教授 (70284601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アクティブラーニング / グループ編成 / アクティブラーニングの苦手意識 / フリーライダー / アクティブラーニングへの適応感 / 適応感 |
研究開始時の研究の概要 |
アクティブラーニング(以下、ALという)が初等・中等教育から高等教育にまで導入が進み、その過程で、ALに適応困難な学生の存在が指摘されている。この様な学生に対応するために、本研究では、AL適応感尺度を開発して、その尺度を活用した目的別のグループ編成方法の開発やALに適応困難な学生への支援方法を検討する。また、AL適応感尺度に回答するだけで、目的別のグループ編成ができるシステムを開発する。
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研究実績の概要 |
アクティブラーニング型の授業に参加する学生の様子がコロナ禍前と異なることを授業実践の中で感じている。改めて、授業中の学生の様子を参与観察し、授業中にメモをとり、授業終了後に気がついたことを記録した。その結果、コロナ禍を経験した学生は、オンラインツールを利用し続けた結果、ICTリテラシーは向上している反面、初対面での人間関係の構築に苦労しており、コロナ禍前のように、すぐにグループ学習を始めることができないことがみてとれた。コロナ禍の学生への影響に関する文献調査も行い、その整理も進めている。オンライン授業では、グループ活動を行う際、課題に取り組むために必要な人間関係の構築にとどまり、関係性は、その授業内で終わってしまう可能性を見出した。それが、コロナ禍後にも影響し、人間関係の構築に苦慮しているプロバビリティーがある。グループ活動の内容が変化しているため、グループ活動の教育効果の捉え方を検証しなければならないこともわかった。 さらには、昨年度に引き続き、開発中であるアクティブラーニング適応感尺度(仮称)と既存尺度との相関関係を確認しながら、尺度の妥当性を検討した。これまでのデータを再整理したところ、コロナの影響を排除できないため、これまでのデータでは現状を示すには限界があることがわかった。 補助事業期間延長承認申請を行い、もう1年研究を行うための準備を整えることができたと考えている。マスクをつける学生も減り、互いの顔の表情を確認してグループワークができるようになっており、アクティブラー ニング適応感尺度の再作成への目途が立ったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究初年度にコロナ禍の影響を受け、当初の研究計画通りに研究を進めることが困難になった。可能な範囲内で研究を行っている。コロナ禍も明け、マスクをする学生も減り、アクティブラーニングの実施に困難が生じなくなりつつある。今年度は、授業の参与観察からやりなおし、来年度に向けた研究の準備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
Web調査を実施し、コロナ禍の影響やそれに伴う変化について確認を行う。 アクティブラーニング適応感尺度の再作成を行う。アクティブラーニング型授業におけるグループワークでの学生の会話や行動を観察することで、グループワークを阻害する要因が変化していないかを検討する。また、学生へのインタビュー調査を実施し、アクティブラーニング型授業についての様子を確認しつつ、内面の変化を捉えたい。
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