研究課題/領域番号 |
20K02445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
加地 信幸 広島文化学園大学, 人間健康学部, 教授 (80806795)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 重度・重複障害児者 / アダプテッド・スポーツ / 指導者養成 / 用具開発 / 医療的ケア / 重度・重複障害 / 障害者スポーツ / 重度・重複障害児 / 実践 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックを前に、障害者スポーツに対する国民の関心は高まりを見せ、地域社会においてもスポーツ教室が実施されるようになってきている。しかし、最重度の障害を有する重度・重複障害児は、これまで障害者スポーツの対象とは考えられてこなかったと言っても過言ではない。本研究では、身体及び知的にも最重度の障害を有し、呼吸や摂食に課題があるため医療的ケアを必要とし、日常生活の殆どをベッドで寝たきりの状態や車いす等を使って全介助で生活している重度・重複障害児を対象とした、アダプテッド・スポーツ(障害等の状態や程度に適合させたスポーツ)の有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は、①本研究で考案したスポーツ実施が重度・重複障害児にとって心理面、生理面でも有効であった、②重度・重複障害児を持つ保護者や関わるボランティアにとっても貴重な活動の場、研修の場として有効であった、③本研究で開発したアダプテッド・スポーツ用具(スクーターボード、ベンチ椅子、サイドフロート付きスタンドアップ・パドルボード)は、重度・重複障害児にとってスポーツを可能とすることができた、の3点であった。そして、重い障害があっても、スポーツのルール、用具、指導法等を対象者に合わせて工夫することで、スポーツは誰でも可能となるということを、自らの実践研究で明らかにすることができたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、医療的ケアを必要とする身体、および知的にも最重度の障害のある子供達を対象にしたスポーツ種目の開発・実施とその効果について明らかにした。研究の結果、本研究で開発・実施したスポーツとは、重度・重複障害児にとって心理面、生理面でも有効であった共に、重度・重複障害児を持つ保護者や関わるボランティアにとっても貴重な活動の場、研修の場として有効であったことが示唆された。特に、本研究で開発したアダプテッド・スポーツ用具は、どんなに重い障害があってもスポーツ用具等を対象者に合わせて工夫することで「スポーツは誰でも可能」となることについて、自らの実践研究で明らかにすることができたと考える。
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