• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生活困難を抱えた親子の地域活動参加における学習主体形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K02446
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関九州女子短期大学

研究代表者

宮嶋 晴子  九州女子短期大学, 子ども健康学科, 教授 (20598122)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード生活困難を抱える親子 / 学生主体形成 / 乳幼児期からの地域活動参加 / 支援者の関わり / 地域住民自治の困難性 / 学習主体形成 / 行動変容 / コロナ禍の生活状況 / 地域活動参加 / 生活困難を抱えた親子
研究開始時の研究の概要

本研究では、生活困難を抱える親子の地域活動参加における学習主体形成の研究を試みる。具体的には、低所得者層が暮らす公営団地での「団地子育てサロン」調査実践に取り組み、①参加する親子の行動変容等について縦断的な観察調査、②特に養育困難に陥っている親子の地域活動参加に焦点をあてた行動変容等の観察調査、さらに③乳幼児期に「団地子育てサロン」に参加した子どもの学童期の行動や言動の追跡観察調査に取り組む。そして、乳幼児を育てる親の地域活動参加にみる学習主体形成、また乳幼児期から地域活動に参加した子どもの学習主体形成についてあきらかにすることを試みる。

研究実績の概要

今年度は、生活困難を抱える親子の地域活動参加に見る主体形成をあきらかにしていくために、これまでの支援実践のデータ整理をもとに結果の分析を進めてきた。そこでは、①親子の主体形成を育む活動(内容や特徴)の分析、②親子の主体形成を促す支援者の関わり、という二つの柱を中心にとらえてきた。
さらに、研究を進めていく中で、③研究フィールドである公営団地に見られる住民自治の困難性、という新たな課題の抽出をすることが出来た。
具体的には、現段階では、①の内容として、生活困難を抱える親子の地域活動の「a.内容」では、親子両方が、「楽しい」「美味しい」「嬉しい」活動、具体的には、「食」「体験」の活動が特に効果をもたらしていた。「b.特徴」では、「生活圏に近い活動」「参加の自由度を尊重した活動」「長期的に継続して行う活動」「学習や教育などの言葉を振りかざさない」
さらに②の内容では、「親子をリスペクトする気持ちで活動する」「活動参加の親子をあたたかいまなざしで見守る」「特に親の言葉や気持ちにアンテナを立て常に耳を傾ける」「効果を焦らず待つ(一喜一憂しないで)」「人としてリスペクトして対等なまなざしで語り合う」という研究結果が出ている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナの時期に当初予定していた支援実践の継続は出来にくくなったものの、科研実施前からの支援実践も含めて、本研究の目的をあきらかにしていくためのデータ等は十分揃っていることから、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

次年度は、科研最終年を迎えるに当たり、①親子の主体形成を育む活動内容の分析、②親子の主体形成を促す支援者の関わり、の考察結果をまとめていく。
そして、③研究フィールドである公営団地に見られる住民自治の困難性については、別研究で引き継ぎ、取り組むこととする。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 保育者の保護者支援の具体的過程と専門性の獲得-保育者による観察調査をもとんびした調査報告―2024

    • 著者名/発表者名
      宮嶋 晴子・垂見 直樹
    • 雑誌名

      研究成果報告書「保育参加を通した親の『学びの物語』アプロ―チとルーブリック評価の開発」

      巻: 1 ページ: 91-116

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 公民館における子育て期の親の学びとその支援について② 子育て講座の参加者から子育てサークルの担い手へ―2023

    • 著者名/発表者名
      宮嶋 晴子
    • 雑誌名

      九州女子大学紀要

      巻: 60巻1号 ページ: 93-101

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 公民館における子育て期の親の学びとその支援について① ―家から一歩を踏み出し子育て主体として成長することを支える講座づくり―2022

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子
    • 雑誌名

      九州女子大学「九州女子大学紀要」

      巻: 第57巻1号

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] コロナ禍における団地の子どもの活動―A市B公営団地の事例-2021

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子・小池正博
    • 雑誌名

      生活『生活体験学習研究』、日本生活体験学習学会学会誌

      巻: 21 ページ: 53-57

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生活困難を抱えた子育て家庭の幼児が地域活動に参加する可能性-公営団地で試みた実践事例をもとに-2020

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子
    • 雑誌名

      基礎教育保障学研究

      巻: 第4号

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 家庭教育支援等施策における子育てグループ活動の位置づけ-「子育てネットワーク」の用語分析を中心に-2020

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子
    • 雑誌名

      九州女子大学紀要

      巻: 第57巻1号 ページ: 69-80

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 保育者の保護者支援のプロセスと保育者の学び―保育者による観察記録をもとに―2023

    • 著者名/発表者名
      宮嶋 晴子・垂見 直樹
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域参加における親の出会いと学びのプロセスー子育て主体であり地域を創る主体として-2023

    • 著者名/発表者名
      宮嶋 晴子
    • 学会等名
      日本社会教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 子どもの保護者から見たコロナ禍の生活について -公営団地に暮らす子育て家庭の事例より-2022

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子
    • 学会等名
      日本子ども社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 子どもから見たコロナ禍の生活について-公営団地に暮らす子どもたちの事例より-2021

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子
    • 学会等名
      日本子ども社会学会研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における団地の子どもの活動―A市B公営団地の事例―2021

    • 著者名/発表者名
      宮嶋晴子・小池正博
    • 学会等名
      日本生活体験学習学会佐賀(オンライン)研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 幼児の生活体験を育む環境構成の考察-福岡県飯塚市庄内生活体験学校の事例をもとに-2020

    • 著者名/発表者名
      宮嶋(相戸)晴子・正平辰男
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 園児の野外における生活体験の支援活動―福岡県・飯塚市庄内生活体験学校が提供した活動内容と園児の様子―2020

    • 著者名/発表者名
      正平辰男・宮嶋(相戸)晴子
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 『教育制度論エッセンス』(「就学前教育制度の現状と課題」を執筆)2021

    • 著者名/発表者名
      共著 宮嶋晴子(監修:元兼正浩)
    • 総ページ数
      298
    • 出版者
      花書院
    • ISBN
      9784865612509
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi