研究課題/領域番号 |
20K02452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小玉 重夫 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40296760)
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研究分担者 |
田中 智輝 山口大学, 教育学部, 講師 (60780046)
村松 灯 帝京大学, 理工学部, 講師 (70803279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シティズンシップ / 教育政治学 / エージェンシー / 政治的リテラシー / 公共性 / シティズンシップ教育 / 高大接続改革 / 政治的主体性 / ハンナ・アレント / 教育哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、高大接続改革の理論と実践を主権者教育の視点から検討することを通じて、近年の改革においてどのような思想的文脈のもとで知の体制のいかなる変容が生じているのかを教育思想研究,教育政治学研究の視点から明らかにすることで、高大接続の構造転換に向けた理論的視座を示すことである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、高大接続改革の理論と実践を主権者教育の視点から検討することを通じて、近年の改革においてどのような思想的文脈のもとで知の体制のいかなる変容が生じているのかを、教育思想研究の視点から明らかにすることで、高大接続の構造転換に向けた理論的視座を示すことである。本研究の結果、高大接続改革の課題を、たんに学校種間の円滑なトランジションをいかに可能にするかという問題としてのみ捉えるのではなく、知と力の構造を転換させる契機として捉え直すことの重要性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって明らかにされた知見は、高大接続改革のなかで論じられてきた、「社会に開かれた教育課程」や「主体的・対話的で深い学び」の意義を、学習者のエージェンシーを重視し、これまでの教師・生徒の関係を組み換える契機として捉え直そうとする視点からとらえ直すことを提起した点にある。また、こうした議論は、教える者と教えられる者の間の知的平等を前提とするという意味で、アカデミズムを頂点とした知の生産―伝達構造の変革にもつながりうるものといえる。
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