研究課題/領域番号 |
20K02457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
三木 博 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (10229669)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 教育映画 / 授業 / 映像化 / 羽仁進 / 林竹二 / 羽仁進」 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、授業場面の映像表現に表出される教育表象の在り方について、「映像(―図像)」表象分析の視点から、その生成過程の文脈を見極める。研究対象となる主要な映像素材としては、特異な映像メディアである「教育映画」に基づいて集中的に考察する。 主に戦後期の「教育映画」の系譜に連なる映像作品のうちから傑出した作品群を適宜抽出し、視聴覚映像に塗り込まれた教育表象、換言すれば「映像のなかの教育/映像としての教育」独自の教育学的文脈の分析作業に注力する。
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研究成果の概要 |
「授業の映像化」の論理と構造の解析という根本課題を巡り、その論点及び構造連関を解明する。教育映画に表れる「映像のなかの教育 映像としての教育」という経糸と緯糸の接点を辿ることにより解明した。注視したのは、教育記録映画の映像表象に纏わる独自の論理―「映像の論理」と「教育の論理」―とのあいだで交叉する独自の連関である。「授業の映像化」における固有の構造を解明するために、映像素材の具体的な撮影技法の解析を手掛かりとして実証的に検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
羽仁進の教室映画と林竹二の授業映画。教育映画として対蹠的な映像表現であるが、画面の「強度・深度・訴求力」において正に比肩しうる両者の作品群を、その制作経過を緻密に比較することによって、「授業の映像(映画)化とは何か」という根本命題の解明に導いた。 本研究は「教育映画」における固有の教育学的文脈の解析という課題に初めて取り組み、その切り口として撮影技法/撮影構想に着眼した先駆的試みである。教育哲学・映像教育学を深化させるだけでなく研究の視界を大胆に拡げ、新たな地平を独創的に拓いた成果である。
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