研究課題/領域番号 |
20K02467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 横浜美術大学 |
研究代表者 |
冨澤 美千子 横浜美術大学, 美術学部, 教授 (90810680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 野村芳兵衛 / 生活教育 / 日本型教育 / カリキュラム開発 / 岐阜市立長良小学校 / 大正新教育 / 仲間作りの教育 / 初等教育 / 教育思想史研究 / 学校カリキュラム構想 / 初等教育研究 / 新教育思想 / カリキュラム構成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大正自由教育および戦後新教育を代表する教育実践家・野村芳兵衛の新教育思想と彼の学校カリキュラム構想を継承し現代的に発展させている岐阜市立長良小学校の教育実践に注目し、日本の学校教育が歴史的に創り上げてきた独自な人間性教育のカリキュラムについて、その本質的な特徴づけを進めるとともに、そうしたカリキュラム構成の原理と方法論を具体的に明らかにしようとするものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、大正自由教育を代表する池袋児童の村小学校(1924-1936)で訓導・主事を務め、戦後新教育期に岐阜市立長良小学校の校長であった野村芳兵衛(1896-1986)の新教育思想に基づく学校カリキュラム構想を明らかにするとともに、岐阜市立長良小学校の新校舎における新しいコミュニティスクールとしての学校づくりに、どのように継承されているのかを、実証的に研究・分析し国内外の学校と比較検討し、日本型教育の特徴を捉えこれからの日本の教育課程に新たな展望と方策を提案する研究であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本型教育の特徴としての「生活教育」は、今でも日本の学校教育の基盤として息づいていることを確認し、その良さを生かしながらカリキュラムを再編していくにはどうしたらよいのか、このたびの研究で考察できた。特にその特徴的な教育課程における時間として、「総合的な学習の時間」は考えられる。しかし現代のその時間は、有効に使われているとは考えにくい。これは子どもたちに移譲する時間でなければ、子どもたちの主体的な時間にはならず、教師の間で型を継承するのではなく、思想を継承することが必要である。
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