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アメリカの小学校における「教科担任制」導入下の教員免許制度と教員養成・採用・研修

研究課題

研究課題/領域番号 20K02468
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関佐賀大学

研究代表者

成松 美枝  佐賀大学, 教育学部, 准教授 (40440812)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード小学校での教科担任制 / アメリカの小学校 / 教員免許状 / 教員研修 / 教員採用 / 教員養成 / 教科担任制 / アメリカ合衆国 / 教員免許制度
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、アメリカの小学校(1~5学年段階:6~11歳児対象)では「教科担任制」を実施するために、どのような教員免許制度の下で教員の養成・採用・研修を実施しているのかを明らかにすることである。本研究ではウィスコンシン州の小学校(1~5学年段階)での教科担任制を事例に、①専門教育を行う教員を確保するため、どのような教員免許制度を試行しているのか、②大学でどのような教員養成を行い、③どのような教員採用と研修で「教科担任制」を行う教員を教育するのか、④「教科担任制」実施での懸念(クラス担任による生徒理解が困難となること等)を克服するため、各校ではどのような対策を講じているのかを明らかにする。

研究実績の概要

本研究の目的は、アメリカの小学校(1~5学年)では教科担任制を導入する為に、どのような教員免許制度の下で教員の養成・採用・研修を実施しているのかを明らかにすることにある。今年度は(1)ウィスコンシン州ミルウォーキー市の公立小学校で教科担任制を採用するミルウォーキー・カレッジプレップ(Milwaukee College Prep K-8以下 MCPと略す)を訪問し、小学校での教科担任制の実施を観察し、教職員へのインタビューを実施した。また、(2)マディソン・メトロポリタン学区(Madison Metropolitan District)の小学校において理科と図書館学とコンピューター科学の科目等で実施される「リーチ(Reach)」と呼ばれる専科教員の実施について学区の指導主事にインタビューを実施した。さらに、(3)ロケットシップチャータースクール(Rocket-ship Charter School)での教科担任制についても情報を得た。(1) MPCの教科担任制は2010年に開始されたが、担当教科を2教科に絞って教材研究の時間を減らし、指導内容と質の向上を促すことが導入目的である。各学年2学級を2教員で受け持ち、国語・社会を1教員が数学・理科を1教員が担当する。児童が各教員が所属する教室に行って授業を受ける体制を取っている。音楽、芸術、体育、保健は専科教員が全学年を指導している。全教員、週に20コマの授業を担当する。1学級に1支援員が配属され、各教科教員の教室に児童を移動させる。研修は週に1回、教務主任(Academic Dean)が中心となって実施し、各教科別、学年別、全体の研修が交互に実施される。市内に有る4校のMCPの教職員が月に1回集合して実施する研修もある。教員免許は州の小学校全科(Elementary General Education)を取得する教員が採用される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍のため、2020~2022年度は渡米調査ができなかった。また、以前教科担任制をやっていた、ノースキャロライナ州の公立小学校区に調査訪問を計画していたが、現在学区全体の小学校での教科担任制の実施を停止していたため、訪問を取りやめた。

今後の研究の推進方策

今年度は教科担任制の実践事例として(1)ウィスコンシン州の公立小学校・ミルウォーキー・カレッジプレップ(MCP)を訪問することができたが、今年度は比較のために、教科担任制実施の情報を得ている同州の(3)ロケットシップチャータースクールを訪問できればと思っている。その上で、ウィスコンシン州内での公立学校の実践としての教科担任制の実施の効果と問題点について検討したい。
さらに、ウィスコンシン州内の教科担任制の実施も含めて、教員の人材育成の問題について養成、採用、研修、免許制度の視点から検討したい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学びと将来をつなぎ、仲間と共に成長を志す子どもが育つ授業づくり2024

    • 著者名/発表者名
      矢川亮太・成松美枝
    • 雑誌名

      佐賀大学教育実践研究

      巻: 42号 ページ: 43-52

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 米国の小学校における教科担任制による教育方法 : 発展経緯と効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      成松 美枝
    • 雑誌名

      佐賀大学教育学部研究論文集

      巻: 6 号: 2 ページ: 63-73

    • DOI

      10.34551/00023141

    • ISSN
      24322644
    • URL

      https://saga-u.repo.nii.ac.jp/records/23180

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] アメリカにおける教員不足問題と教員組合ーウィスコンシン州を事例にー2022

    • 著者名/発表者名
      成松 美枝
    • 学会等名
      日本教育政策学会第29回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 米国の教員政策の動向 ー2000年以降の連邦政府とウィスコンシン州の教員政策ー2021

    • 著者名/発表者名
      成松 美枝
    • 学会等名
      日本教育政策学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] サガシーズ女性研究者発信サイトホームページ 成松美枝

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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