研究課題/領域番号 |
20K02473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 南九州大学 |
研究代表者 |
酒井 喜八郎 (さかいきはちろう) 南九州大学, 人間発達学部子ども教育学科, 准教授 (20760937)
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研究分担者 |
久野 弘幸 中京大学, 教養教育研究院, 教授 (30325302)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ゲートキーピング / 米国 / C3フレームワーク / 小学校実力教師 / シティズンシップ教育 / 豪州 / NSW州 / 歴史授業 / 社会科授業 / シティズンシップ / オーストラリア / アメリカ / 小学校 / プロトコル分析 / 討論学習 / 半構造化インタビュー / 語りの質的分析 / 支援 / SDGs / 米・豪・蘭・西 |
研究開始時の研究の概要 |
2013年の奨励研究(シンガポールの社会科研究)以来、21世紀型学力を目指す国々の教育(シンガポール、豪州、フィンランド、英国)等の社会系の授業の動向と特質を、カリキュラムや教科書、授業から少しずつ明らかにしてきた。本研究は、これまでの海外の市民性を育成する社会科教育研究の成果をもとに、米、豪、蘭、西の4か国の主体的で対話的な話し合いの社会科授業を、さらに動的なプロトコル(逐語授業記録)のデータ分析とインタビューからそれぞれの国々の社会科教師のゲートキーピング(カリキュラム調整力)と支援の方略を明らかにする。本研究は、わが国の主体的・対話的で深い学びを目指す社会科授業を考える上で意義がある。
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研究成果の概要 |
2021年は、コロナ禍であったが、2022年は、マレーシア国民大学で、「トランスクリプトベースの授業分析法の活用による社会科教師のゲートキーピングの分析」を発表した。2018年に参観したシカゴ実験学校初等部での「ソーダ税に賛成か?反対か?」の授業プロトコル分析から、子どもの思考と教師の支援を明らかにした。 また、日米小学校社会科実力教師のゲートキーピングの比較研究を実施し、特質を明らかにした。2023年は、「オーストラリアではどのように小学校教師はシティズンシップを育成する社会科授業をしているのか?ーNSW州の歴史授業のゲートキーピングと教師用リソースモデル授業に焦点を当ててー」を論文にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は①米国カリフォルニア州の小学校実力教師のゲートキーピングを、C3フレームワークのテンプレートを分析し、州スタンダードの検討、市民性を育成する「選挙」をテーマとした社会科授業実践と教師の半構造化インタビューにより、その原理を明らかにし、本質的な問いを促す重要性を示すことができたこと②豪州NSW州の小学校教師の歴史授業を分析し、植民地の人々の視点から「連邦化に賛成か?反対か?」の立場討論を通して市民性を育成するオーストラリアの授業づくりのゲートキーピングを明らかにすることができたことである。①、②から、わが国の市民性を育成する社会科教師のゲートキーピングについて考えることができた。
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