研究課題/領域番号 |
20K02486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
平田 仁胤 岡山大学, 教育学域, 准教授 (50582227)
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研究分担者 |
杉田 浩崇 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10633935)
山岸 賢一郎 福岡大学, 人文学部, 准教授 (20632623)
丸山 恭司 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30253040)
鶴田 真紀 創価大学, 教育学部, 准教授 (60554269)
渡邊 福太郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (80634047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ウィトゲンシュタイン / 複ゲーム状況 / エスノグラフィ / 言語ゲーム / 人類学 / 教室 / 教育哲学 / 複ゲーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は後期ウィトゲンシュタインを人類学の視点から読み解くこと足がかりにして、学校教育(教科教育、道徳教育)、幼児教育、特別支援教育といった様々なフィールドを観察することで、教育的コミュニケーションが、矛盾を含みながらも多層的・重層的に展開されていることを明らかにするものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、教育実践を複ゲーム状況という観点から描き出すことによって、一枚岩として描き出されがちであった学校/教室の言語ゲームの多重性・多層性を明らかにした。その多重性・多層性は、子どもの学習に資するために敢えて教師や大人によって生み出されており、そこでの動揺や撹乱を経て、新たな単ゲームへと導く役割を担っている。だが、単ゲームへと収斂する過程には、政治権力作用が働いてもいるため、学習者の他者性を顧慮することへの倫理もまた、教育に求められることが再確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外において、ウィトゲンシュタイン哲学に基づくフィールド調査はほとんどなく、また、ウィトゲンシュタインと教育を検討してきた日本の先行研究のほとんどが、教育学における教育観・教育理論の批判的検討を中心として行ってきたなか、本研究は、ウィトゲンシュタイン哲学における人類学的な視点に着目し、その成果として教育実践の複ゲーム状況を解明したことにその意義がある。
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