研究課題/領域番号 |
20K02493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
笹井 宏益 玉川大学, 学術研究所, 特任教授 (10271701)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Ed.D / 専門職学位 / プロフェッショナルスクール / 専門職学位課程 / 専門性 / 専門職大学院 / 資格枠組み / 学位制度 / デュアルシステム / 職業教育 / 労働市場 / 学位分類 / 学位規則 / Ed.D. / 教職大学院 / Ph.D. / 教職 / 博士課程教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,Ed.D.(Doctor of Education/教育系大学院で授与される専門職学位)に関して,日本における理論的・歴史的意義を明らかにしつつ,Ed.D.に関して先駆的な取組みを行ってきた日本の大学の状況や,既に定着しているアメリカやイギリスにおけるEd.D.の制度的位置や取組みの状況を把握し,それらを比較・分析して,日本におけるEd.D.養成の在り方について手がかりを得ようとするものである。
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研究実績の概要 |
最終年度の令和5年度は、従前に引き続き、国内外の大学における専門職学位Ed.D.の授与の状況や学位取得者の就職状況等を調査した。当該年度の研究成果も含め、研究期間全体を通じて実施した研究の成果は、次のとおりである。 2003年の学位規則の改正により、専門職学位課程が設けられたが、これまで日本の大学院では、Ph.D.の養成が多く行われてきたものの、広島大学などの一部の大学を除き、Ed.D.は、ほとんど養成されてこなかった。このことは、おそらくは、職業的な専門性(Professionalism)が確立していない社会状況と、アカデミズム志向を当然とする大学院の教員の意識、さらに実践科学(現場の科学)としての教育学の意義や役割が社会的に十分理解されてこなかったことと無関係ではない。 アメリカにおいて専門職学位は、特定の職業や専門分野における高度な知識やスキルを証明するための学位であり、そのため、これらのプログラムでは、実務経験や実地訓練が重視され、実践的な専門知識やスキルを身につけることを重視されている。そこでは、学位は、研究学位(academic degree)と職業学位(professional degree/日本でいう専門職学位のこと)とに分けられ、学術的な研究に従事することを目的とするプログラムと、実務に携わることを目的とするプログラムにおいて、それぞれその修了者に対してそれぞれの学位が授与されてきた。職業学位の種類としては、例えば、教師養成分野 - M.Ed.及びEd.D.、政策立案者・行政職員養成分野 - MPP及びMPM、MPAなど、経営者養成分野 - MBA及びDBAなど、医師養成分野 - M.D.などがある。 アメリカをはじめヨーロッパ諸国においては、職業学位は、それぞれの専門分野にかかる職業と密接に結びついており、日本とはだいぶ状況が異なる。
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