研究課題/領域番号 |
20K02498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
西尾 亜希子 武庫川女子大学, 共通教育部, 教授 (20550627)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セクシュアリティ / LGBTQ+ / 自殺(念慮) / 啓発教育 / 支援体制 / メンタルヘルス / 専門家の養成と配置 / 大学生 / キャリア教育 / キャリア支援 / トランスジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
自らのセクシュアリティを理由に、就職や就業に対する不安を抱える学生は少なくない。しかし、そうした学生に対するキャリア支援は十分ではない(伊藤他 2018)。 本研究では、カナダの公立セカンダリー・スクールのスクール・カウンセラーの役割や「チーム・アプローチ」が、日本のセクシュアリティによる困難を持つ大学生に対するキャリア支援のあり方を考える上で参考になると考え、カナダの公立セカンダリー・スクールのスクール・カウンセラーを対象に、セクシュアリティによる困難を持つ生徒への対応の方法や内容について、キャリア支援を中心に面接調査を実施し、その結果をもとに日本の大学生へのキャリア支援方法を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、セクシュアリティによる困難を抱える大学生のキャリア支援の方法を開発することにある。 しかし、先行研究の渉猟はいうまでもなく、当該学生との日常的なやり取りや面談を通じて、キャリアや具体的な就職を考える以前の問題として、より根深いこれまでのつらい経験や現在の漠然とした不安や孤独があり、その上にキャリアに関する不安が重なっていることが明らかになっている。そのため、まずは彼女らのこれまでの経験や現在置かれている状況について特に学校教育に焦点を絞って研究を行っている。具体的には、当該学生への学校教育での経験に関する聞き取りや各大学における彼女らへの対応の現状についてである。結果として、まだまだ大学の対応は追いついていないことが明らかになっている。 同時に、国内外の大学の自殺対策の状況について研究を行い、彼女らを孤独にさせない取り組みのあり方について検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大期が長らく続いたことから、海外での調査が実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
国内外の先行研究の渉猟はかなり進んでおり、なぜLGBTQ+の学生たちがキャリアや就職について積極的に考えられないのか、どのような学生が自殺念慮を抱く傾向にあるのかについてはわかってきた。 現在進行中の国内外の大学の自殺対策の状況について研究を行い、彼女らを孤独にさせない取り組みのあり方について、海外の取り組みを参考にすべく、聞き取り調査の実施を含め、研究を継続していく。
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