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英国の初等教育におけるオーラシー育成:教育目標・評価、指導の実際、環境デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 20K02516
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

川地 亜弥子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20411473)

研究分担者 中谷 奈津子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00440644)
勅使河原 君江  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60298247)
赤木 和重  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70402675)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードオーラシー(Oracy) / 言語教育 / 教育目標・教育評価 / 教育環境デザイン / ケア / 英国 / 話す・聴くことの教育 / 生活綴方・作文教育 / 対話型鑑賞 / 特別支援教育 / 家族支援 / オーラシー / 教育目標 / 教育評価 / 参加の権利 / 子どもの権利 / 話す能力 / 意見表明権 / 話す力 / 環境デザイン / 作文教育 / ウェル・ビーイング / リテラシー / Right to be heard
研究開始時の研究の概要

学習の深さの評価と子どものケアをつなぐ鍵概念がオーラシーである。これに注目することで、子どもの貧困、権利侵害、ケアと学びの分断が生じている日本の教育の改善に向けた知見を得る。特に初等教育に焦点を当てる。
具体的には、英国の初等教育の場におけるオーラシー育成に関する目標と評価、教育実践、環境、評価について、文献調査、英国での観察、聴取調査を通じて、明らかにする。
2021年度に調査内容を中間的にまとめ、情報提供者に内容と公開に関する確認を行う。以上の作業を経て、2023年度には学会発表、最終成果報告書刊行を遂行し、研究成果を発信する。

研究成果の概要

Oracy Cambridgeとオーラシー実践推進校School21(初等・中等・中等後教育の3つの学校で構成される多様な子どもたちが通う学校)は共同でオーラシーのフレームワークを開発し、身体、言語、認知的観点に加え、社会情動的観点を位置づけている。ウェールズのカリキュラムにおけるオーラシー調査報告書でも、認知的成果に加え、社会情動的成果が得られることが示され、評価・確認可能であることを複数の研究論文を根拠として示している。評価の難しさからいったん下火となったと指摘されてきたオーラシー育成について、新しい動向があることが明らかになった。パンデミックによって現地調査は限定的なものになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

英国では、オーラシーの育成を子どもの権利保障の一環として行っている。人間性の根源を重視し、貧困克服、子どもの権利保障(特に参加の権利、意見表明権・聴いてもらう権利)、話し合いによる新しい価値創造の観点等から研究が進められている。オーラシーを自然な発達に任せていては格差拡大につながること、移民や特別な教育的ニーズがある子どもたちも含めてすべての子どもに教えることができること、教えることで格差を縮小できること等の提起は、日本の教育政策にも大きな示唆を与え、社会的意義が大きい。権利保障としての教育と評価の関係について、米国とは異なる展開が示されている点は学術的意義が大きく、今後も研究が必要である。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (41件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (30件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [国際共同研究] University of Strathclyde(英国)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 特別支援学校高等部における3年間の陶工実践:教師主体から生徒主体への授業づくり2024

    • 著者名/発表者名
      下木なつみ, 江上弘晃, 赤木和重
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 17 号: 2 ページ: 13-24

    • DOI

      10.24546/0100487731

    • 年月日
      2024-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子どもの貧困における保育の役割と課題:2000年以降の海外文献レビューをもとに2023

    • 著者名/発表者名
      中谷 奈津子
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 16 号: 2 ページ: 127-137

    • DOI

      10.24546/0100481776

    • 年月日
      2023-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学級規範の「脱臼」としてのインクルーシブ教育:規範による/規範で遊ぶ2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会紀要

      巻: 33 ページ: 33-40

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] インクルーシブ教育における「通常学級の改革」の課題と展望:規範の弛緩および多様性を前提とした授業づくり2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      SNEジャーナル

      巻: 29 ページ: 59-74

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校における通知表開発と評価に関する事例的検討 : 「資質・能力型通知表」と「教科型通知表」の比較を通して2023

    • 著者名/発表者名
      俣野源晃、田淵知紗、山口智史、川地, 亜弥子、渡邊隆信
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 31(1) ページ: 11-21

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『日本における教育的進歩主義、文化的邂逅と改革』書評セミナー(2) :討論の記録2023

    • 著者名/発表者名
      パトリック・ショーブ, カーステン・ケンクリス, 山﨑 洋子, 佐久間 裕之, 川地 亜弥子
    • 雑誌名

      教育科学論集

      巻: 26 ページ: 65-73

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際共著
  • [雑誌論文] 『日本における教育的進歩主義、文化的邂逅と改革』書評セミナー(1) :講演の記録2023

    • 著者名/発表者名
      パトリック・ショーブ, カーステン・ケンクリス, 山﨑 洋子, 久野 弘幸, 川地 亜弥子
    • 雑誌名

      教育科学論集

      巻: 26 ページ: 53-63

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 子どもの貧困における保育の役割と課題:2000年以降の海外文献レビューをもとに2022

    • 著者名/発表者名
      中谷奈津子
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 16(2) ページ: 127-167

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      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 知的障害青年の大学教育プログラムはなにをもたらしたか?:教育専門職養成大学における3年間の実践を通して2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重・川地亜弥子・津田英二・河南 勝・佐藤知子・殿垣亮子・柴田真砂代・黒川陽司
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 16(2) ページ: 203-211

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      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学校教師は授業スタンダードを採用したいのか:自校児童の授業スタンダードに対する調査結果を踏まえた検討2022

    • 著者名/発表者名
      前岡良汰・ 赤木和重
    • 雑誌名

      心理科学

      巻: 43(2) ページ: 106-115

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] イタリアの教室に入ってみた【第2回】加配は,障害児個人につくのではなく,クラスにつく2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      はあとブリッジ

      巻: 436 ページ: 6-7

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 1930年代の生活綴方における知の創出:子どもの生活と表現にねざす教育論を目指して2022

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      日本の科学者

      巻: 57 ページ: 4-9

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 9・10歳の節と学校の役割2022

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      教育

      巻: 923 ページ: 91-97

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 自閉症教育における支援プログラムとの「ほどよい」つきあいかた2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 676 ページ: 15-17

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 楽しい節目をつくりだす2022

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 674 ページ: 28-31

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 即興の視点から考える発達障害のある子どもたちの学び2021

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      指導 と評価

      巻: 806 ページ: 54-55

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「むっちゃ楽しい」クラスの中で2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
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      みんなのねがい

      巻: 662 ページ: 28-31

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 一人ひとりの姿、思いを深く想像して2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 663 ページ: 28-31

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 要求を育てる2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
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      みんなのねがい

      巻: 664 ページ: 28-31

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ゆたかな人間関係と偏食指導2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
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      みんなのねがい

      巻: 665 ページ: 28-31

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  • [雑誌論文] 実践報告・記録のねうち2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 666 ページ: 28-31

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 子育て・療育・発達相談2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
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      みんなのねがい

      巻: 667 ページ: 28-31

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  • [雑誌論文] 一人ひとりが輝くみんなで学ぶ授業をつくる2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 668 ページ: 28-31

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] やってみる、なってみる2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 669 ページ: 28-31

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 児童生徒の学習評価における「学びに向かう力、人間性等」の評価に関する覚書2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      教科外活動と到達度評価

      巻: 22 ページ: 70-71

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 現代の学校教育をめぐる政策・提言と教材論2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      障害者問題研究

      巻: 49(3) ページ: 2-9

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 特別支援教育の動向と課題2021

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      教育

      巻: 910 ページ: 69-76

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      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 教育・子育て支援に関する日英比較オンライン研修:GSPの教育目標分析に基づくプログラム開発2021

    • 著者名/発表者名
      川地 亜弥子, 勝冶 友紀子
    • 雑誌名

      教育科学論集

      巻: 24 ページ: 45-52

    • NAID

      120007044356

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 学校で学ぶことと生活綴方2021

    • 著者名/発表者名
      川地 亜弥子
    • 雑誌名

      作文と教育

      巻: 888 ページ: 6-10

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      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 新型コロナ禍で問われる学校の役割2020

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 雑誌名

      ひろば

      巻: 203 ページ: 4-9

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      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] オルタナティブスクールにおけるASD 児の自己と社会性の発達:縦断的な調査を通して2024

    • 著者名/発表者名
      古村真帆, 生田邦紘, 赤木和重
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
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      2023 実績報告書
  • [学会発表] 国民学校芸能科図画鑑賞指導用掛図を活用した戦時下における対話的美術鑑賞教育-西田秀雄著『日本美術と児童画』より-2024

    • 著者名/発表者名
      勅使河原君江
    • 学会等名
      第46回美術科教育学会 弘前大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] イングランドにおける家族支援・保護者支援2022

    • 著者名/発表者名
      グラント宝槻純子、Michele Wright、Lynn Tumber、中谷奈津子
    • 学会等名
      神戸大学国際人間科学部子ども教育学科国際シンポジウム
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      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 教育・子育て支援に関する日英比較オンライン研修2021

    • 著者名/発表者名
      川地 亜弥子, 寳槻 グラント 純子
    • 学会等名
      オンライン・コミュニケーション教育・研究をふりかえって: 留学・海外研修プログラムの新展開
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 保育所等における子ども家庭支援の展開―生活困難を支える園実践の質的分析ー2024

    • 著者名/発表者名
      中谷奈津子・鶴宏史・木曽陽子・吉田直哉・関川芳孝
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      晃洋書房
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 応用心理学ハンドブック2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重・呉 文慧
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      福村出版
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 子どもとつくるわくわく実践2022

    • 著者名/発表者名
      川地亜弥子
    • 総ページ数
      135
    • 出版者
      全障研出版部
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 教育評価重要用語事典 (担当:共著, 特別活動における評価(p.203)2021

    • 著者名/発表者名
      西岡, 加名恵, 石井, 英真
    • 総ページ数
      264
    • 出版者
      明治図書出版
    • ISBN
      9784186042313
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] チーム学校時代の生徒指導 (担当:共著, 範囲:3章-II 特別活動と生徒指導―集団的・実践的・自治的活動を通じた人間形成―(pp.113-127))2020

    • 著者名/発表者名
      佐古秀一, 森田洋司, 山下一夫
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      学事出版
    • ISBN
      9784761926724
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 部活動学 : 子どもが主体のよりよいクラブをつくる24の視点(担当:共著, 範囲:22時限目 教育方法学:スポーツ部活動の自治と評価(pp.287-298)2020

    • 著者名/発表者名
      神谷拓
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      ベースボール・マガジン社
    • ISBN
      9784583113036
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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