研究課題/領域番号 |
20K02546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
太田 素子 和光大学, 現代人間学部, 名誉教授 (80299867)
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研究分担者 |
藤枝 充子 明星大学, 教育学部, 教授 (00460121)
大西 公恵 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (70708601)
織田 望美 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 講師 (00848955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レッジョ・インスピレーション / プロジェクト / ドキュメンテーション / 実践記録 / 幼小接続 / 総合学習 / プロジェクト活動 / レッジョ・エミリア・アプローチ / 幼年期教育 / 遊びと探求 / プロジェクト・アプローチ / 探求的な学び / 「子どもの声を聴く」 / 相互的なイニシアティブ / 教材の比較分析 |
研究開始時の研究の概要 |
オープン・カリキュラム型のプロジェクト・アプローチには、定型的な保育教育より多くの教材論の蓄積が必要になる。本研究はヨーロッパと日本のレッジョ・エミリア・アプローチ関係の教材を分析し、また戦後日本の幼児教育、幼年期教育にとっての、レッジョ・インパクトの意味を探る。 とくに、分担者各自の継続的な研究テーマ、例えば、 ①戦後日本の経験主義カリキュラムとの共通性・異質性 ②教育学部附属学校園の内容方法の歩みと課題 ③保育問題研究会の知的保育実践などと、レッジョ・アプローチとの比較分析を行う。
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研究成果の概要 |
先行する2つの科研(JSPS 17H02670, 18KK0059)の中で、太田は主にスウェーデンの実践を分析し、レッジョ・インスピレーションに関する著作を編集している(太田・小玉編著2024刊行予定)。そこで得た知見をもとに、日本のプロジェクト型の実践(総合学習・総合活動)の記録を分析。テーマの設定過程、子どもの探求と大人の援助の関係、素材や探求方法、子どもの認識の記録とその理解などを検討した。2023年度に2冊の中間報告書(第1分冊147頁、第2分冊124頁)を発行した。個別の実践分析のモノグラフを積み重ねているが、今後これらを総合学習論としてまとめてゆく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レッジョ・アプローチは子どもは受け身の被教育者なのではなく、学びの主体者として大人とともに学びの計画に(子どもなりの仕方で)参与する存在と考える。 そうしたアプローチと対比させ日本の総合的な活動の実践例を分析する方法は、日本の実践の様々な類型や技法、その特色を浮かび上がらせてくれた。取り上げたプロジェクト型の実践は、まだ時代も系譜も多様だが、大正期の労作教育につながる総合的な学習や、近代教科の前段階としての未分化学習(成城小学校)の中に、遊びと知的学びの関係を考え抜いた実践を見出した。また、和光小学校の1980年代以降の総合学習に「子どもが学びの主体者」となる実践を見出している。
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