研究課題/領域番号 |
20K02557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 (2021-2022) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
恒吉 僚子 学校法人文京学院 文京学院大学, 外国語学研究科, 特任教授 (50236931)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 教育トランスファー / 日本の教育モデル / 社会性と情動的学習 / ローカルとグローバル / マレーシアの教育 / インドネシアの教育 / ローカル・コンテクスト / 日本型教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「日本的」教育のモデルとして国際的に関心が高まっているTokkatsu(特別活動からくる、エジプトが全国展開)モデルを事例とし、モデル選択、導入初期にあるマレーシア、インドネシアを例に、多民族的なイスラム社会での社会・文化的コンテクストの中で、モデルの選択、変容等の過程を現地の研究者・教員等との連携の中で分析する。Tokkatsuモデルは「教育トランスファー」の対象となってきた日本の教育モデルの中では、価値や行動パターン・態度の形成に深く関わるモデルであり、なおさら、モデルの日本的な特徴と相手国のローカルな文化的文脈とのインタープレイのダイナミズムが見えやすいと考える。
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研究成果の概要 |
本研究では教科と教科以外の学びを統合した日本の教育モデル(Tokkatsu)の海外での取り組みを、マレーシア、インドネシアを軸に見た。本研究はコロナ禍と重なったためオンラインを活用し、2021―2023年,シンポと海外協力者のインタビューを実施した。2022年度には代表者がマレーシアの国際イスラム大学にてマレーシア、インドネシアにおける実践や論理の変遷をインタビュー、上記大学の併設校における国際学級会(特別活動の論理)の実施、イスラムをいかしたモデル生成について調査した。もう一つの日本の教育モデル、レッスン・スタディ、授業研究の国際学会(WALS)では上記モデルの基調講演(代表者)等を組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西洋から派生したモデルが国際モデルとして多い中で、日本発の教育モデルの中には国際的に通用するものもあり、その一つ、教科と教科以外の学びを全人的に統合した日本の教育モデル(海外ではTokkatsuモデルと言われてきた)に注目した研究となっている。従来のモデル借用、教育トランスファーの研究ではアジアの具体例は少なく、さらに、トランスファーのプロセスを描いたもの自体が少ない。本研究はアジア(の一国としての日本)のモデルが国際化する過程、マレーシア、インドネシアという東南アジアの国々で展開される時の変容、自国文化の影響等の過程を分析している。また、西洋以外の国際モデルとしてモデル多元化を目指した。
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