研究課題/領域番号 |
20K02581
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
國分 麻里 筑波大学, 人間系, 教授 (10566003)
|
研究分担者 |
金 ヒョン辰 筑波大学, 人間系, 准教授 (10591860)
齋藤 慶子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10637854)
田中 マリア 筑波大学, 人間系, 准教授 (20434425)
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 准教授 (30642524)
梅田 比奈子 玉川大学, 教育学研究科, 准教授 (40968608)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ジェンダー平等教育 / 社会科関連 / 学校 / 児童生徒 / 女性 / 教員 / 性教育 / 道徳教育 / ジェンダー平等 / 学校教育 / 小・中・高・大 / 社会科 / 道徳 / 教材開発 / 授業実践 / ジェンダー平等学習 / 教科横断 / 協同 / ジェンダーギャップ |
研究開始時の研究の概要 |
2018年に世界経済フォーラムが公表した各国における男女格差を測るジェンダー ギャップ指数で、日本は特に経済分野と政治分野において男女格差がみられる。しかし、経済や政治的な内容に加えて歴史・地理・文化・性・価値・規範など、ジェンダーギャップの背景に関わる内容も考えるべきである。現在のジェンダー平等に関する授業は、 各教科、学校種により単発の授業実践が行なわれているにすぎず、ジェンダーギャップを改善していくためには、幅広い視野で学校教育の横(教科横断)と縦 (学校種)のつながりを意識し、現存するギャップを解消するような教材や実践が必要である。
|
研究実績の概要 |
2022年度は2回の研究会の実施、3年間の本研究の成果を掲載した本の刊行を行った。1回目は5月29日(日)の10時からオンラインで研究会を行い、担当を決めて研究の進捗を報告しあった。2回目は8月8日(月)の10時~17時まで、筑波大学附属中学校にて対面で6時間におよぶ研究会を実施した。この研究会を本の刊行に向けての中間報告的な位置づけとして、メンバー各自が自分の研究や実践の進捗を報告した。その後、8月31日(水)を原稿締め切りとして、各自が原稿作成に取り組んだ。編著者となる本研究の研究代表者が編著者となり、執筆者は加筆修正を行ない、2023年3月に明石書店より『女性の視点でつくるジェンダー平等教育-社会科を中心とした授業実践-』を刊行した。本著は2018年に編著者の一人として刊行した『女性の視点でつくる社会科授業』(学文社)からその内容と方法を引き続いたものである。しかし、これに加えて、2023年度は社会科の関連教科ともいえる性教育、道徳教育も包含している。これは本科研の目的である教科および科目横断型のジェンダー平等教育を志向したからである。2018年・2023年の両著書とも、ジェンダーと教育、ジェンダーと社会科を中心に据えた本となっている。小学校から大学までの社会科関連のジェンダー平等に関する研究や実践をこうして1冊の本としてまとめたものは他では見ない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍はあったものの、数カ月に一度はオンラインの研究会を実施して研究成果を報告しあった。また、本の刊行もすることができて研究成果を形にすることができたことは成果であった。
|
今後の研究の推進方策 |
本の刊行をしたので広報活動を充実させる。具体的には、学会での発表や宣伝、教員や一般読者に購入してもらうための研究会活動を行う。また、教科・科目横断という側面から社会科、保健教育や道徳教育にも広げた広報活動を充実させ、多くの人々に本研究の内容と意義を知らせるための活動を行う。
|