研究課題/領域番号 |
20K02585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
片山 悠樹 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40509882)
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研究分担者 |
尾川 満宏 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (30723366)
都島 梨紗 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (70779909)
上地 香杜 静岡大学, 教職センター, 特任助教 (00907652)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キャリア形成 / 職業教育 / 移行 / 専門学校 / ジェンダー / 地方の女性 / 専門職 / 地域移動 / 追跡調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「移動する地方の女性」(専門学校の卒業生)を対象に、20代前半までの移行と地域移動について、追跡調査を実施し、次の3つを実証的に検討することである。 1)女性の移行と地域移動への認識の関連 2)上記の関連に対する職業教育の影響 3)企業組織に属さない職業(起業など)におけるキャリア形成
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研究成果の概要 |
サービス業の拡大によって女性の労働参加率が(再)上昇しているが、非正規雇用が多く、そのキャリアは必ずしも安定的ではない。そうしたなか、職業教育の役割に注目が集まりつつある。そのため、本研究では職業教育機関である専門学校は、女性のキャリア形成にいかなる効果を持つのか、そのことを検討した。 結果の一部を示すと、教育・社会福祉といった「社会サービス」産業や理美容などの「消費者サービス」では、専門学校は女性のキャリア系において一定の効果をもたらす可能性がある。ただし一方で、「望ましい」能力の性別分離を維持/強化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
職業教育と女性のキャリア形成を扱った本研究の社会的意義は下記の通りである。 若年人口や高卒層が多かった「工業社会」から、若年人口が減少し高学歴化した「脱工業化社会」へと変化するなかで、職業教育の(とりわけ女性のキャリアに対する)役割・意義の再考を促す。人口減少・高学歴社会のなか、「社会サービス」や「消費者サービス」の労働環境を整備とともに、その担い手をいかに育成すべきか。その一端を職業教育が担っている。本研究で扱ったのは専門学校であったが、それ以外の職業機関を含めた検討する必要がある。
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