研究課題/領域番号 |
20K02595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
眞鍋 倫子 中央大学, 文学部, 教授 (00345323)
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研究分担者 |
松川 誠一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20296239)
藤田 智子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40610754)
鈴木 祥子 (大野祥子) 白百合女子大学, 生涯発達研究教育センター, 研究員 (70286889)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ジェンダー / 専門学校 / 職業教育 / ジェンダー意識 / キャリア意識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で、専門学校生に対してインタビュー調査と量的調査を行い、補助的に教員に対してのインタビュー調査を行う。 インタビューおよび量的調査においては、ジェンダー意識、キャリア意識、専門学校進学の動機や当該の職業へのイメージ、教育内容への評価等を中心について明らかにする。特に上記の項目についてジェンダー差に着目した分析を行う。 教員への調査においては、教員から見る生徒のジェンダー意識、キャリア意識等とともに、教員自身の持つジェンダー意識やキャリア意識についても聴き取り、分析を行う。
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研究実績の概要 |
2022年度は、2年目のアンケート調査およびインタビュー調査を行った。 アンケート調査は、2021年度に実施した2校(ファッションデザインおよび調理師養成)の2年次生に対して、卒業後の進路の決定やそのプロセス、1年時点での調査項目である有能感やジェンダー経験といった点についての調査を行った。また、調査校をあらたに1校(理容美容師養成)追加することができたので、この学校の1年・2年在籍者について、2021年度実施のアンケートを実施した。卒業後の進路を尋ねるため、調査は12月に行ったため、分析は現在行っているところである。 また、インタビュー調査についても同様に、2年次に進んだ学生について、卒業直前の時期にインタビューを行った。一部脱落もあったが、女子の少ない調理校の女子生徒を追加するなどした。項目は主に仕事についての理解、進路決定のプロセス、将来展望について尋ねている。また、美容理容師養成校でもインタビュー調査を行った。インタビュ調査についても、現在、音声データの文字起こしを行い、分析できる状況に整えている。 2021年度実施の調査データについて分析を行っており、学校(対応する職業)と性別によって、大学への志向性などにも違いがあるなどの知見を得ている。これまで一枚岩でとらえられてきた専門学校が資格との関係や分野によって進路意識が異なるといったことは指摘されているが、2つの分野の事例とはいえ、より詳細に検討が可能であると考えている。現在、学会での発表に向けて原稿執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在までに、ファッション系1校、調理系1校については、1年時および2年次の質問紙調査を実施している。また、理容・美容系1校を追加し、2022年度に1年字生への質問紙調査を行った。インタビューは少数にとどまるが、教員および生徒複数へのインタビューを実施している。 また、福祉系および他地域のファッション系各1校での質問紙を予定している。こちらでも、教員および生徒へのインタビューを行うように調整中である。 新型コロナウィルス感染症の拡大もあり、学校現場での調査が難しかったため、当初予定していたいくつかの学校については、対象から外さざるを得なかった。また、事後的にいくつかの学校を追加しているため、2年間の追跡が十分にできていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在行っているアンケートの分析およびインタビューの分析を引き続き行う。 また、2年次については、来年度再度依頼を行い、2年生のアンケート調査を実施する。 さらに、福祉系専門学校や工業系専門学校に依頼し、アンケートおよびインタビューを追加で実施する予定である。 また、すでに2年分のデータのある2校について分析をはじめ、2年間の学習によって、その職業について、またその職業とジェンダーのかかわりについてどのように考えるようになっているのかといった点を確認し、論文にまとめていく予定である。
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