研究課題/領域番号 |
20K02640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 桜花学園大学 |
研究代表者 |
小柳津 和博 桜花学園大学, 保育学部, 准教授 (60803707)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インクルーシブ保育 / 重症心身障害児 / 関わり合い |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インクルーシブ保育において重症心身障害児と他児との関わり合いを促すために必要となる保育者の保育技術について明らかにすることを目的とし、3つの取組を進める。 ①インクルーシブ保育施設での保育場面観察を通して、重症心身障害児と他児との関わり合いを促すために必要な保育技術を可視化する。 ②海外でのインクルーシブ保育・教育技術における鍵項目を抽出し、国内の保育に有用できるかを検討する。 ③インクルーシブ保育に必要な保育技術をもとに「インクルーシブ保育自己評価表(改訂版)」を構築し、保育者のキャリア形成に活用できるかについて検討する。
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研究実績の概要 |
本研究課題について、2022年度は論文3本、学会発表3本の成果を発表することができた。 成果①(論文):小柳津和博・野々山貴(2022.11)インクルーシブ保育における子ども同士の関わり合いを促す保育者の専門性-重症心身障害児を含む集団に着目した質的研究-.リハビリテイション心理学研究,48(1),51-63. 本論文は、インクルーシブ保育における子ども同士の関わり合いに必要な保育者の専門性として保育場面の質的分析により、8項目の説明概念、4種類の構成概念を抽出した。 成果②(論文):小柳津和博(2023.3)重症心身障害児を含むインクルーシブ保育の専門性-子ども同士の関わり合いを促す活動内容・参加方法に関する保育者の創造力-.教科開発学論集,11,1-9. 本論文は、保育者を対象とした調査を質的分析した結果、活動内容・参加方法として6つの共通概念を抽出した。 成果③(論文):小柳津和博(2023.3)重症心身障害児を含む集団での子どもの育ち―インクルーシブ保育として共に育つ視点を考える―.桜花学園大学保育学部研究紀要,27,15-22. 本論文は、文献調査から障害児・周囲の児の両者に分かる内容に修正することで共に育つことが可能になることを報告した。 成果④(学会ポスター発表A)小柳津・他1名(2022.5)重症心身障害児との関わり合いを促すインクルーシブ保育自己評価項目の提案.第75回日本保育学会. (学会ポスター発表B)小柳津・他1名(2022.9)重症心身障害児を含むインクルーシブ保育の専門性-子ども同士の関わり合いを促す自己評価項目の検討-.日本特殊教育学会第60回大会. (学会自主シンポジウム):小柳津・他4名(2022.9)特別な配慮を必要とする学生の修学支援の現状と課題(4)-合理的配慮に該当しない多様な学生の支援を考える-.日本特殊教育学会第60回大会.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画より、やや遅れている。主な理由は、感染症の世界的流行により、海外渡航しての調査を実施できなかったことが影響している。研究計画では2020年度、2021年度にかけて米国、英国、タイへ渡航して現地調査を行う計画であったが、海外での調査が実施できていない状況にある。 2022年度は国内での調査を中心に研究を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画を一部変更する。本研究課題は2020年度~2023年度の3年間の研究計画であったが、1年間の補助事業期間延長を申請し、4年間の研究とした。 本研究課題では、国内での調査を中心とする計画として進めることとしたい。国内の保育士を対象に大規模な調査を実施し、現在分析を進めている。今後は分析結果を基に保育者の専門性として自己評価項目になりうる重要項目の抽出を進めたい。海外の調査については、文献を中心とした研究とすることにしたい。
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