研究課題/領域番号 |
20K02654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
松浦 義昌 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 客員研究員 (60173796)
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研究分担者 |
横山 久代 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授 (10647829)
川端 悠 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (20713390)
渡辺 一志 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (50167160)
田中 良晴 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (60236651)
高根 栄美 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70388792)
高根 雅啓 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 教授 (90285312)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 保育者 / 生理心理ストレス / コーピング / 生活習慣 / 抗酸化力 / 酸化ストレス / 非特異的IgE抗体 / 生理心理的ストレス / 生理的ストレス / 心理的ストレス / ストレスコーピング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は保育者が抱えるストレスを主に生理面から検討し、さらに生活習慣や心理的ストレスとの関係を明らかにし、保育者にとって効果的なストレス軽減法や対処法を検討する。保育者の生理的ストレスに関する研究が殆ど見られないことに鑑み、本研究では、主に酸化ストレス、抗酸化力、非特異的IgE抗体を指標として検討する。同時に保育者の生理的ストレスと生活習慣や心理的ストレスとの関係を明らかにし、保育者にとって効果的なストレス軽減法や対処法を提供する。
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研究成果の概要 |
保育者が抱えるストレスを生理、心理面の調査、測定を実施し検討した。対象者は保育者128名であった。調査は、2020年と2022年に生活習慣、ストレス自己診断および日本語版コーピングスケールを行った。測定は酸化ストレスと抗酸化力で、2年半で4回実施した。解析の結果、2022年が食事のバランスは高く、不安症状は有意に低かった。コーピングは2020年と2022年の間に差はなかった。酸化度と抗酸化能のバランスや平衡状態を評価する相対的酸化ストレス度は、測定時期間に差が認められなかった。本研究の保育者は、コロナ禍であったにも関わらず、全体的に良好なストレスマネジメントを適切に実施していたものと推察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育者のストレス研究は、これまで主に心理的な調査研究が多く、生理的ストレス研究はほとんどない。このような背景から本研究では、128名の保育者が抱えるストレスを生理・心理的側面から縦断的に検討した。その結果、生活習慣やストレスは、測定後に食事のバランスは高く、不安症状は有意に低下した。2年半で4回測定した相対的酸化ストレス度に顕著な変化は、認められなかった。以上より、本研究で対象とした保育者は、コロナ禍であったにも関わらず、全体的に良好なストレスマネジメントを適切に実施していたものと推察される。よって、本研究で示された保育者の生理心理的ストレス結果は、学術的意義や社会的意義は高いと考えている。
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