研究課題/領域番号 |
20K02655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
瀧澤 聡 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (50438058)
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研究分担者 |
田中 謙 日本大学, 文理学部, 准教授 (50713533)
工藤 ゆかり 北翔大学, 教育文化学部, 准教授 (50773313)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | シェルボーン・ムーブメント / インクルージョン保育 / 運動遊び指導プログラム / 大学生 / 新型コロナウイルス禍 / 運動指導評価 / 科学性 / 事例研究法 / 運動遊び / 指導プログラム / evidence-based |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1、シェルボーン・ムーブメント(Sherborne Developmental Movement、以下、 SDM)による障害児を含む幼児集団に対する運動遊びに関する指導と効果測定、保護者・保 育者の観察評価を実施し、SDMによる指導法の効果を実証する。2、並行して海外プログラム 検討を実施する。その上で3SDMに基づく「インクルージョン保育運動遊び指導プログラ ム」(以下、プログラム)を開発することを目的とする。本研究の知見および開発モデルは、 保育者の運動遊びの指導法の専門性向上と、そのための保育者養成・現職教育を充実させることが期待できる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、作業課題①として、大学生を対象とした指導法開発に関する研究作業を継続して実施し、北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科瀧澤のゼミ生の3名(田家優大,畠山直,山本匠)と共同研究し、「シェルボーン・ムーブメントの「ゆりかご」活動における生理学的・心理学的アプローチ」のタイトルで令和5年度北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科卒業論文として発表した。さらに、上記卒論と本学令和4年度卒業研究論文である中村水優,岩﨑瑞穂,岩﨑添による「シェルボーン・ムーブメントのリラクゼーション活動に関する生理学的・心理学的アプローチ」で使用したデータを整理しまとめ、瀧澤聡, 田中謙,工藤ゆかりの著者名で「シェルボーン・ムーブメントにおける「ゆりかご」 活動時間の相違が与える影響」北翔大学生涯スポーツ学部研究紀要第15巻として、2024年3月に発表した。
作業課題②では、三か国(イギリス、スウエーデン、ノルウェー)の視察を計画していたが、研究者間の日程調整が難しかったことと、円安の影響で航空運賃や現地滞在費が想定以上にかかる見込みがでてきたため、視察計画の見直しが必要になり、視察を延期した。
これまでの研究実績について、日本シェルボーン・ムーブメント協会が主催する第4回学習会(2023年10月28日(土)14:00から16:00、オンライン開催) において、療育関係者を対象に、「「人間関係の活動」で生じる集中力の測定と分析―メガネ型ウェアラブルデバイスを使用して―」と「親子によるシェルボーン・ムーブメント(動画の紹介から)」、第5回学習会(2024年3月23日(土)14:00から16:00、オンライン開催)において、療育関係者を対象に、「教職希望の学生によるシェルボーン・ムーブメントに対する評価 ―学生が認識したメリットとデメリット」と題して、それぞれ発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度に実施予定だった作業課題①(シェルボーン・ムーブメント(SDM)による指導法の効果検証)は、大学生を対象にして実施できた。作業課題②(三か国(イギリス、スウエーデン、ノルウェー)を対象にした海外視察は、研究者間での日程調整が難しく実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、研究実施期間を1年間延長することで、研究計画の遅れを挽回したいと考えている。そのために、作業課題①(シェルボーン・ムーブメント(SDM)による指導法の効果検証)の対象を幼児に戻し、研究手法も変更する。具体的には、SDMの活動をマーカーレス動作分析アプリを採用することで、対象となる幼児の自然な動作の測定が可能で、当初計画していたデータ収集のための機器などを装着する必要がなくなり、彼らの身体的精神的な負担を軽減させることにつながる。採用予定のアプリでは、SDMによる指導法の効果の指標として、身体の各部位の角度(角速度)・速度(加速度)・特定の位置からの距離・脊椎の湾曲率などを設定し算出可能である。
作業課題②では、三か国(イギリス、スウエーデン、ノルウェー)を視察予定であったが、ヨーロッパ各国の中では、ベルギーのシェルボーン協会が最も積極的にSDMの活動をSNS等で発信していることから、ここに焦点化して視察するようにしていきたいと考えている。
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