研究課題/領域番号 |
20K02662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
竹下 秀子 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (90179630)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 外国人児童 / 日本語習得支援 / 母語習得支援 / 公立小学校 / 学修支援 / 地域支援教育実践 / 個別支援 / 多文化教育 / 母語教育 / 学習言語 / 学習支援 / 進路支援 |
研究開始時の研究の概要 |
SDGsの基本理念である「誰も置き去りにしない」保育・教育の実現に向けた地域課題を整理しつつ、その解決方策を提言する。保育・教育の公的、社会的支援が子どもの発達、子ども―子ども、子ども―養育者関係にどのように寄与することができるのかを明らかし、外国人児童の教育体制の整備および内容充実と、P町および外国人集住地域を含む都道府県、国においてどのような支援が子どもたちと学校現場に必要であるかを提言する。
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研究実績の概要 |
1)外国人集住地域を含む自治体の公立A、Bの2小学校に在籍する外国人児童に参加を依頼した。事前に、参加児童の状況に詳しい日本語教室担当教員と内容を打ち合わせのうえ、学校長と保護者に口頭と文書で了承を得た。DLA for JSL(文部科学省が開発し、公開している「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント(Dialogic Language Assessment for Japanese as a Second Language)」)の「 話す」「書く」「読む」「聴く」に準じて、A、Bの各小学校の時間割に合わせて、1校時分の授業時間に重なる約40分間、参加児童との対面場面で日本語、母語の習得状況の調査を実施し、1年生、転入児の新規データとともに、過年度参加者からの縦断的データを取得した。2)参加児童の教室での活動を評価することを目的として、日本語教室、在籍学級での授業中の行動、教師や他児とのかかわりを記録した。3)A、B両小学校在籍の外国人児童を対象とした放課後補習教室を、民間外国人支援組織と連携して実施し、参加児童の学修支援と日本語習得支援を実施した。各児童に懇切、サポーティブにかかわることで、1年生には学習活動への導入、3年生以上には学習活動への動機付けのあり方に課題のあることを把握した。4)高学年の教室学習に困難があり、補習教室での活動にもなじみにくかった児童への個別学習支援を実施し、中学校進学に繋げる支援のあり方を探った。コロナ禍の継続による休校など、活動スケジュールの変更も発生したが、概ね予定の活動が実施できた。学修を支援するコロナ禍中適応の体制を人的・物的に整備し、次年度以降に繋がる効果的な実践の枠組みを構築できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
個別指導場面の音声記録の分析(文字起し)の進捗が予定通りに得られていない。
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今後の研究の推進方策 |
1)調査自治体および近隣に在学、在住の研究支援者を確保し、研究参加児童の在籍する学校や、地元国際交流協会との連携強化による活動展開をめざす。 2)言語発達調査や学修支援活動の記録の分析を進め、研究参加児童個人に独自および外国人児童に共通の課題抽出に努める。
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