研究課題/領域番号 |
20K02669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 白梅学園短期大学 |
研究代表者 |
瀧口 優 白梅学園短期大学, 保育科, 名誉教授 (40320759)
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研究分担者 |
源 証香 白梅学園短期大学, 保育科, 准教授 (00460288)
加藤 洋子 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (40455019)
森山 千賀子 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (50341897)
松田 佳尚 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (60342854)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地域コミュニティ / 子育てカフェ / 地域広報紙 / 多文化共生 / 世代間交流 / 保育者の意識 / 地域コミュニティー / 地域住民 / 子育て支援 / 保育者 / 包括支援体制 / 大学 / 共生 |
研究開始時の研究の概要 |
地域のつながりが失われ、人間関係が大幅に後退していく現代において、新たな地域作りは焦眉の課題である。古くから地域を形成してきた住民組織に代わって新たなコミュニティが求められている。本研究ではこうした地域の中で未来を担う子どもたちが通う保育所が、地域の高齢者や多文化の人々に支えられながら地域づくりの核になっていくことを視野に入れ、民生児童委員、地域包括支援員などを巻き込んでいくことを狙ったものである。合せて引きこもっている若者や高齢者が、地域作りの力になるようにするにはどうしたらよいか提示する。
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研究実績の概要 |
2023年度は5月にコロナの扱いが5類に変更され、研究活動を日常の形に行うことが可能となった。その中で①保育園を基本とした子育てカフェの実施、②保育者へのアンケート・面接、③地域広報紙「のぼりぼう」の発行、④ひきこもり家族へのインタビュー、そして⑤外国籍児童の対応に関わって小平市内小学校、及び中学校へのアンケートを実施した。 ①7月23日(日)小平なみき保育園、11月5日(日)小平なみき保育園、2月18日(日)すずのき台保育園で実施し、それぞれ30人から40人の子どもと保護者が参加した。研究スタッフと各保育園の協力で地域コミュニティづくりの形が作られてきた。2024年度も引き続いて実施すること、特に新たな参加保育園と自律的な開催に向けて準備したい。 ②保育者の地域への意識変容をテーマに園長を中心にインタビューを行い、子育てカフェなどの開催を通じて保育者が地域への意識を高めていることが確認された。この結果については子育てカフェ等の取り組みと合わせて日本保育学会大会に報告されている。 ③子育てカフェについてはちらしを作成して配布した関係で広報誌としては1号の発行にとどまっている。 ④地域包括センターなどの協力を得て3件のインタビューを行ったが、今年度も継続して取り組んでいく。 ⑤前期に小平市教育委員会の協力を得て市内の小学校と中学校に外国籍児童・生徒の指導についてアンケートを実施した。現在はそのまとめを作成しているが、今年度は多文化共生の視点も加えて分析したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
保育所を起点とした地域コミュニティづくりを目標に、地域の幅広い人々のつながりとそれを可能にする子育てカフェ、地域をつなぐ広報誌を活用することを進めてきた。カフェを中心にこうしたつながりが少しずつ広がり、実施保育園では地域とのつながりも広がってきていることが確認されている。これから園が地域や大学の協力をえながら自律的にカフェに取り組むこと、地域の様々な住民をつなげていく核になることを明らかにしたい。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍で研究が一時停滞したが、2023(令和5)年度は当該の目標に沿って研究や実践をすすめてきた。2024(令和6)年は最終年度であり、保育学会での発表を踏まえて当初の目的の達成度をはかりたい。年度末には報告書を作成する予定である。また子育てカフェについては前年度の実施を踏まえて実施園の拡大や幅広い地域の参加を目指したい。広報誌については子育てカフェの案内に限らず、地域情報や地域の取り組みなどについても取り上げることを目指したい。
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