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男性保育者のマザリーズ的特徴表出に関する研究-女性保育者との比較

研究課題

研究課題/領域番号 20K02671
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関愛知学泉短期大学

研究代表者

児玉 珠美  愛知学泉短期大学, その他部局等, 非常勤講師 (70352870)

研究分担者 大嶽 さと子  名古屋女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (10611436)
神崎 奈奈  名古屋女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30708665)
宇都木 昭  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60548999)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードmotherese / 乳幼児への語りかけ方 / 男性保育者 IDS / 音声分析 / 男性保育者 / IDS / 乳児保育
研究開始時の研究の概要

母親が乳幼児に直接語りかけるIDS(Infant-directed-speech)に表出されるマザリーズと呼ばれる特徴は、 乳幼児にとって言語発達のみでなく、情緒や社会性の発達に効果があることが多くの研究で 実証されている。母親のみでなく、父親による子育てや男性保育者による保育の必要性を示していくためにも、男性保育者の対 乳幼児発話に関する研究を進めていく必要があると考えられる。本研究においては、保育現 場の男性及び女性保育者の対乳幼児発話(IDS)を音声分析を通して比較検討し、男性保育 者の対乳幼児発話におけるマザリーズ的特徴について明らかにすることを目的とする。

研究実績の概要

母親が乳幼児に直接語りかけるIDS(Infant-dire cted-speech)に表出されるマザリーズとかける呼ばれる特徴は、乳幼児期乳幼児の発達にとって大きな影響を及ぼすことが多くの研究で実証されている。これまで母親のIDSに関しては国内外において多くの研究報告があるが、乳幼児に長時間関わる男性保育者のIDSに関する研究は非常に少ない。本研究においては保育現場の男性及び女に性保育者のIDSを 音声分析を通して比較検討し、男性保育者の対乳幼児発話におけるマザリーズ的特徴について明らかにすることを目的とする。
先行研究において、母親の場合では、全てのF0指標において、IDSのほうが対大人発であるADS(Adult-directed-speech)よりも大きいという結果が得られている(Igarashiら2013)。Igarashiらの音声分析方法をより簡易にした方法で、母親を対象としたデータの各指標について、対応のあるt検定を実施した結果、平均値、最高値、レンジについてIDSのほうがADSよりも大きく、先行研究とほぼ同様の結果が得られた。令和2年の研究においては、男性保育者23名の音声データを用いて、上記の方法によって計測されたADSとIDSの比較を行った。結果は、男性保育者のIDSについて、先行研究で確認された母親のIDSの特徴と同様となり、男性保育者のIDSにおけるマザリーズ的特徴表出のがあることを確認できた。さらに令和3年においては女性保育者16名を対象とした音声分析を実施し、令和4年においては、母親16名を対象とした音声分析を実施した。当該年度をもって、母親、男性保育者、女性保育者のIDSとADSに関するデータをすべて準備することができた。さらに昨年は、取得データの分析を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和3年において、母親、男性保育者、女性保育者のIDSとADSに関するデータをすべて準備することができたが、本来ならば、前年度の令和2年にデータ取得、令和3年には論文としてまとめる予定であった。本研究は、直接音声録音をすることが研究データ取得するには不可欠な研究活動となるため、コロナ禍の影響を受け、活動予定がが2年程度遅れてしまったことが大きな要因であった。

今後の研究の推進方策

令和5年度は、昨年実施したデータ分析結果をまとめ、学会発表、さらに国内外のジャーナルに論文投稿し、研究成果を発信していく。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 乳幼児への語りかけについて考えるー保育や子育ての現状を通して2022

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美・太田美鈴・尾関恵子・神崎奈奈・大嶽さと子・金山英莉花
    • 雑誌名

      日本保育学会第75回発表論文集

      巻: 75

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 女性保育者のマザリーズ表出に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      神崎奈奈・児玉珠美・宇都木昭・大嶽さと子
    • 雑誌名

      日本保育学会第75回発表論文集

      巻: 76

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 乳幼児への語りかけ方「マザリーズ」とは何かⅡ―多様な視点での検討-2021

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美・佐々木典彰・尾関恵子・神崎奈奈・大嶽さと子・内山伊知郎
    • 雑誌名

      日本保育学会第74回発表論文集

      巻: 74

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 男性保育者のマザリーズ表出特徴に関する研究(2)2021

    • 著者名/発表者名
      神崎奈奈・児玉珠美・宇都木昭・大嶽さと子
    • 雑誌名

      日本保育学会第74回発表論文集

      巻: 74

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 男性保育者のマザリーズ特徴表出関する研究(1)2021

    • 著者名/発表者名
      大嶽さと子・児玉珠美・神崎奈奈・宇都木 昭
    • 雑誌名

      日本保育学会第73回大会発表論文集

      巻: 74 ページ: 1281-1282

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳幼児への語りかけについて考える ―男性保育者の視点から―2023

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美・内山伊知郎・大田美鈴・永井竜司・小林馨之
    • 学会等名
      日本保育学会第76回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳幼児への語りかけについて考えるー保育や子育ての現状を通して2022

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美・太田美鈴・尾関恵子・大嶽さと子・金山英莉花・内山伊知郎
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 女性保育者のマザリーズ表出に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      神崎奈奈・児玉珠美・宇都木昭・大嶽さと子
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳幼児への語りかけ方「マザリーズ」とは何かⅡ―多様な視点での検討-2021

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美・佐々木典彰・尾関恵子・神崎奈奈・大嶽さと子・内山伊知郎
    • 学会等名
      日本保育学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 男性保育者のマザリーズ表出特徴に関する研究(2)2021

    • 著者名/発表者名
      神崎奈奈・児玉珠美・宇都木昭・大嶽さと子
    • 学会等名
      日本保育学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 男性保育者のマザリーズ特徴表出関する研究(1)2021

    • 著者名/発表者名
      大嶽さと子・児玉珠美・神崎奈奈・宇都木 昭
    • 学会等名
      日本保育学会第73回研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳幼児への語りかけ方『マザリーズ』とは何か-新たな視点での検討-2021

    • 著者名/発表者名
      児玉珠美 ・・内山伊知郎・佐々木典彰 ・尾関恵子・神崎奈奈
    • 学会等名
      日本保育学会第73回研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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