研究課題/領域番号 |
20K02675
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉崎 亜里香 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 助教 (90600552)
|
研究分担者 |
橘 雅弥 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (10722952)
新川 広樹 弘前大学, 教育学部, 助教 (10848295)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
毛利 育子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
小坂 拓也 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (90792101)
田中 早苗 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (80811372)
森 裕幸 弘前大学, 医学研究科, 特任助手 (60848307)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 小児睡眠 / ICT / 養育者支援 / 子育て支援 / 行動療法 / 認知行動療法 / 睡眠健康教育 / IoT / 地域保健 / アプリ開発 |
研究開始時の研究の概要 |
国内多拠点において、ねんねナビの社会実証を半年間行い、ねんねナビの使用効果(睡眠習慣、家庭への影響)やその地域差を検討する。また、自治体でねんねナビを運用できる子どもの眠りの専門家を育成するために、専門家育成プログラムを開発・試行する。最終的に、ねんねナビの長期的効果を含む結果をまとめ、社会実証から見えた子どもの眠りへ支援の方向性や課題を考察し、提言を行う。
|
研究実績の概要 |
R5年度は、子どもの睡眠改善のための双方向性支援アプリ(ねんねナビ)を用いた国内3拠点・3自治体における多拠点社会実証データの解析を完了し、論文化を進行した。また、社会実証にて得られた、子どもの睡眠の課題を抱えた養育者へのアンケートおよびインタビューデータの解析を進め、以下についてまとめた上で学会発表を行った。①子どもが睡眠習慣の課題を抱える養育者の眠りについての価値観と行動に関するデータを整理し、養育者の知識と実際の行動の一致度や、「知識として知っていても、何らかの事情によって行動に移しにくい事柄」の特徴や背景について整理した。②社会実証から見えた、現代の家庭生活における育児困難感の様相について整理するとともに、それに対して本アプリがどのような形で養育者支援に貢献できるかについて詳細に検討した。 また、自治体と協働の上で、乳幼児の養育者と地域の子育て支援スタッフ・母子保健に携わる自治体職員を対象とした子どもの睡眠ワークショップを開催した。ワークショップにおいては本研究で得られた知見をもとに内容を構成し、地域と家庭に対して知見が還元されるようつとめた。今後も引き続き子どもの睡眠の困りごとや困難感に対して適切な支援・助言を行える人材を地域に増やすようつとめ、地域保健に貢献するとともに、より多くの家庭の育児負担軽減に資することができるよう活動していく。 また今後、子どもの眠りの支援において地域差を含めた各家庭の状況に応じて配慮すべき点や、家庭からの支援ニーズに関する考察を含めてデータをまとめ、本邦の幼児の養育者への、アプリを通じた効果的な子どもの眠りリテラシー教育や介入について提言を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19の影響による大学活動や自治体の乳幼児健診事業の休止、関連学会・研修会等の中止等により計画に多少の遅れと変更が出ている。
|
今後の研究の推進方策 |
各拠点の研究者と協力の上で、子どもの睡眠改善のための双方向性支援アプリ(ねんねナビ)の多拠点社会実証の結果をまとめ、子どもの眠りの課題を通じた家庭支援の可能性や課題を考察し、提言を行う。また、その提言を地域へ効果的に広められるよう展開する。
|