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子どもの傷害予防に向けた多面的評価チェックリストと活用プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K02681
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関聖徳大学

研究代表者

腰川 一惠  聖徳大学, 教職研究科, 教授 (70406742)

研究分担者 太田 繁  聖徳大学, 教職研究科, 教授 (20233124)
原田 正平  聖徳大学, 児童学部, 教授 (70392503)
初鹿 静江  聖徳大学, 教育学部, 准教授 (80449074)
中舘 尚也  聖徳大学, 教職研究科, 教授 (30306633)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード子どもの傷害予防 / 保育者の実践 / 傷害予防 / 保育者の働きかけ / 保育所 / 3歳児への移行 / 子どもの傷害予防の認識 / インタビュー / 子どもの年齢による傷害予防の取り組み / 保育者同士の情報共有 / 保育の工夫による傷害予防 / 組織的な傷害事例の共有 / 保育者の傷害予防の意識づけ / 多面的評価チェックリスト / 活用プログラム
研究開始時の研究の概要

本研究は、教育・保育施設における子どもの傷害予防として、保育者の傷害予防の認識や実践に着目し、保育者の実践を活かした多面的評価チェックリストの開発とその活用を目指した実証的研究を行うことを目的とする。多面的評価チェックリストは、保育者に子どもの傷害予防を具体的に明示し、教育・保育施設の傷害予防の指標となる。また、多面的評価チェックリストを活用したプログラムの効果を検討し、プログラムモデルを提示することにより、多くの教育・保育施設において導入が可能となり、子どもの傷害数の減少、傷害予防に寄与することが期待できる。

研究実績の概要

2023年度は、子どもの傷害予防の取り組みに関する保育者からのインタビューをもとにして、その内容の分析を行った。インタビューは、保育所の1歳児から5歳児を担任している保育者および管理職にある者を対象とした。インタビューは、逐語録を作成し、質的データ分析ソフトを用いて分析を行った。
その結果、4つの観点で保育者が子どもの傷害予防について予測し、実践していることが明らかとなった。第一に「子どもの要因」として、保育者は、担当するクラスの子どもの年齢の発達から傷害を予測していること、クラスの個々の子どもに関する特徴も踏まえた予測をしていることが明らかになった。併せて「危険な環境」については、個々の保育者が、それぞれのクラスや発生した子どもの傷害やヒヤリハットした出来事から傷害がおこる箇所を認識しており、危険な環境については、管理職へ連絡することや保育者同士で情報を共有し合う取り組みを行っていた。「組織内でのルール作り」としては、管理職を中心として保育所内で危険な箇所についての環境整備を行うこと、危険な箇所や危険が起きたことについて保育者同士で確認し合うこと、保育所でチェックリストを作成すること、定期的に傷害予防を保育者に喚起する働きかけを行っていた。「子どもへの働きかけ」としては、日々の生活の中でクラス全体に向けて、子どもに伝えることや定期的に子どもにわかりやすい傷害予防を伝える印象的な取り組みを行っていることも明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年~2022年度のコロナ禍の影響により、訪問調査やインタビュー調査が行えなかった。コロナが5類感染症となった以降も保育の現場では感染症は引き続いており、調査の日程が延期になるなどが重なり、全般的に研究計画がやや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

2023年度に子どもの傷害についての保育者のインタビューを整理したことから、それらの結果を整理し、2024年度に論文として提出する予定である。また、傷害予防のチェックリストを作成中であり、2024年度にはチェックリストをいくつかの保育所に依頼して、確認してもらう。また、傷害予防に関する研修内容について検討し、保育者の評価を得る予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] コロナ禍における地域子育て支援活動の実態と課題-M市における地域子育て支援拠点に対する質的調査をもとに-2023

    • 著者名/発表者名
      上田智子・腰川一惠
    • 雑誌名

      聖徳大学児童学研究所紀要

      巻: 25 ページ: 21-31

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Study on the Causes, Types, and Mechanisms of Child-hood Injuries-Age and Disease Specificity2022

    • 著者名/発表者名
      Matsuura N, Nishida Y, Harada S, Takahashi K, Koshikawa K, Konn S, Hosoda N,Deguchi K, Hotta U, Oka T
    • 雑誌名

      JMA Journal

      巻: 4(3) ページ: 246-253

    • NAID

      130008072935

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子どもの事故の原因行動と骨折との関係 -近年の事故報告及び骨密度測定・生活習慣調査からの考察-2022

    • 著者名/発表者名
      初鹿静江・高橋健一郎・腰川一惠・鹿島房子
    • 雑誌名

      聖徳大学児童学研究所紀要

      巻: 24

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Study on the Causes, Types, and Mechanisms of Childhood Injuries-Age and Disease Specificity2021

    • 著者名/発表者名
      Nobuo Matsura, Yoshifumi Nishida, Shohei Harada, Kaoru Takahashi, Kazue Koshikawa, Shinya Konn, Nozomi Hosoda, Kimiko Deguchi, Utae Hotta, and Toshiaki Oka
    • 雑誌名

      JMA Journal

      巻: 4 号: 3 ページ: 246-253

    • DOI

      10.31662/jmaj.2019-0050

    • NAID

      130008072935

    • ISSN
      2433-328X, 2433-3298
    • 年月日
      2021-07-15
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 0,1,2歳の保育所における看護師の役割に対する認識についての検討2022

    • 著者名/発表者名
      永田幸枝・腰川一惠
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 新しい児童学への招待2022

    • 著者名/発表者名
      初鹿静江
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      聖徳大学出版会
    • ISBN
      9784915967535
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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