研究課題/領域番号 |
20K02716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
横田 知子 大手前大学, 国際看護学部, 講師 (70749027)
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研究分担者 |
清水 宣明 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70261831)
奥村 紀之 大阪市立大学, 健康科学イノベーションセンター, 特任講師 (40510277)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 保育施設 / 感染管理 / インフルエンザ / 感染性胃腸炎 / 保育所 / 感染症 / サーベイランス |
研究開始時の研究の概要 |
保育所では感染対策マニュアルに沿って対策を行っているにも関わらず,感染性胃腸炎・インフルエンザの集団感染により重症化した症例が毎年報告されている.しかし、それら症例報告は,保育所が抱える感染対策の限界や,各施設の特徴が考慮されていないため,感染症の拡大防止に有用活用されていない.そのため,保育所の特徴的な環境に対応した感染症流行サーベイランスとして,保育所が活用できる感染対策の判断ツールを開発することで,保育現場の不安軽減と集団感染の減少を目的とする.
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研究実績の概要 |
保育所におけるインフルエンザ,および感染性胃腸炎の感染伝播動態調査は,聞き取りによる記述疫学調査をした。研究参加の同意が得られた保育所の管理者から,感染症発生記録の閲覧許可を受けラインリストを作成した.ラインリストを管理者に提示し,感染症に関する個人記録を基に聞き取り調査をした.質問項目に関する情報が全て保管されていない場合は,可能な範囲で調査した.また,集団感染流行状況について聞き取り調査をした.保育所ごとの感染状況まとめ,集団感染の発生を把握する上で流行曲線(エピカーブ),感染流行動態の詳しい経過を把握する上でダイアグラム,集団感染の場所を把握する上でエピマップを作成し分析した。インフルエンザ,および感染性胃腸炎が流行する10月~3月の期間,園児の感染発生状況のサーベイランスを縦断調査した.同時に集団感染が発生した施設の施設長と保育士の対応,および施設の園児の行動範囲をインタビュー調査し,集団感染発生時の感染経路と原因を分析した。インフルエンザ集団感染発生の傾向は,地域の感染レベルが警戒レベルに達した時期と同時期であり,地域の感染状況が保育所の感染流行に大きく影響していた.保育施設へ感染侵入する経路は家庭内環境を経て,クラス間感染の要因になっていた.感染性胃腸炎に関して、家庭内感染から保育所内に持ち込まれ,クラス内で感染伝播が発生した可能性が示唆された.必ずしも同じトイレを使用するクラス間で感染伝播は発生しておらず,トイレや水回り以外に感染経路がある.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インフルエンザ,および感染性胃腸炎が流行する10月~3月の期間,園児の感染発生状況のサーベイランスを縦断調査した.同時に集団感染が発生した施設の施設長と保育士の対応,および施設の園児の行動範囲をインタビュー調査し,集団感染発生時の感染経路と原因を分析した。コロナ感染症の流行に伴う対面調査の制限が発生したが、デジタルツールを活用しした。
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今後の研究の推進方策 |
今後も対面・非対面の方法を臨機応変に活用し、研究を進めていく。研究1と研究2の結果から,施設構造,園児数や行動範囲,集団感染の原因を検討した保育所のサーベイランスに特化したラインリストを開発する.各保育所が日常業務の中でサーベイランスを実施・分析し,集団感染発生が早期予測できるツールを提言する.
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