研究課題/領域番号 |
20K02727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
溜池 善裕 宇都宮大学, 共同教育学部, 教授 (60260452)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 道徳的実践性 / 社会科 / 生活科 / 道徳 / 教科担任制 / 低学年 / 学習指導 / 1年生 / 一人学習 / 共同学習 / 資質・能力 / 主体的 / 授業記録 / ノート / 教授・学習の一元モデル / 木下竹次 / 道徳性 / 学習 / 教科 / 奈良の学習法 / 学習なかよし / しごと / けいこ / なかよし |
研究開始時の研究の概要 |
3年間において、すでに収集している1年児童のデータと、本研究期間中に収集する第2・3・4学年の資質・能力に関するデータをあわせて、小学校第1学年から第4学年までの、生活科・社会科に連続する資質・能力の具体を明らかにする。この研究によって、低学年・中学年の資質・能力の発展モデルを構築し、次期学習指導要領の改訂の際に、内容の精選等のために参照される基礎的データを提供するものである。
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研究成果の概要 |
道徳的実践性が担保された資質・能力を,生活科や社会科の学習に生かすには以下が必要である。(1)子どもたちに足りない資質・能力を指導する場を設定する。①何が足りないかを明確にする。②指導とは子どもたちの学習の仕方(個々・共同)に関する指導をいう。③その指導は,以下の(2)のように行う。(2)子どもたちが相互に助け合い協力し合う場を教師がつくりだす。①子どもたちが互いを必要とすると意識できるような場にする。②(1)の①②を意識しながら何を指導する場になるのかを見きわめる。(3)上記(1)・(2)において培われた資質・能力が,生活科や社会科で発揮されるよう,単元の位置づけを明確にして実施する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校低学年,とくに1年生における学習指導は,さらに上の学年の子どもの学習や,教師による学習指導を支えるきわめて重要なものである。上の学年および小学校1年生で「道徳」を実施しても,子どもの問題行動や,人間関係のトラブルが消えないことは,学校現場においてよく知られているが,これは低学年の各教科において,本研究が定義したような意味での学習指導が行われていないために起こるものである。本研究は上記の問題を解決すると同時に①教科担任制への移行,②「教師の発問と子どもの答えによって進む」という授業に関する固定観念から抜け出す研修方法,③タブレット端末等の学習における位置づけの見直しに寄与すると考えられる。
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