研究課題/領域番号 |
20K02759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
小野 學 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (30864590)
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研究分担者 |
松川 誠一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20296239)
伊藤 秀樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80712075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 小学校 / スタートカリキュラム / 子どもの貧困 / カリキュラム・マネジメント / アクションリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、貧困、複雑な家族関係、親の低い養育力など複合的な不利を抱えた子どもが多く在籍する課題集中校である南関東のX市A小学校をフィールドとして、そうした子どもたちに見られる学校レディネスの不足を補償し小学校の学習環境への適応を促す第3世代の小1スタートプログラムを研究協力校の教員集団とのアクションリサーチ的な活動を通して開発する。そこでは、入学時からの数週間をカバーする小1用のカリキュラムを作成するだけでなく、複合的な不利に応じた生活指導や保護者への福祉的援助も含めた学校内での支援体制の構築に必要な知見を集め、学校での活用が可能なパッケージ化されたプログラムの開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、貧困、複雑な家族関係、家庭の養育困難など複合的な不利を抱えた子どもたちに見られる学校レディネスの不足を補償し、小学校の学習環境への適応を促す第3世代の小1スタートプログラムを開発することである。研究の成果としては、研究協力校の教員と共同で、育成を目指す子ども像の明確化や、年間学習計画表や単元配列表、学習指導案の作成を行った。また、「遊びを通した学び」によって学習環境への円滑な適応が可能になるよう、体育科での運動遊びや言語発達促進のためのワークシート、語彙の増加や算数の基礎作りのためのゲームなどを開発し、動画・イラスト化してウェブサイトで公開するとともに、研究協力校で実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、第3世代の小1スタートプログラムとして、学習指導案や教材等を開発するだけでなく、スタートカリキュラムの基本構造にも踏み込む形で研究開発を行った。本研究では、複合的な不利を抱えた子どもに焦点を当てたスタートカリキュラムについて、基本構造の理論的検討を行っており、そこで得られた知見は学術的意義の高いものだといえる。また、本研究で開発した年間学習計画表や単元配列表、学習指導案やさまざまな教材は、子どもたちの学校レディネスの不足を補償するためのスタートカリキュラムの実践に即座に活用・応用可能であり、高い社会的意義を有すると考えられる。
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