研究課題/領域番号 |
20K02769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
三次 徳二 大分大学, 教育学部, 教授 (10298127)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 野外観察 / 理科 / 地学領域 / 川 / 地層 / 代替教材 / 理科教育 / 地学教育 / 小・中学校 |
研究開始時の研究の概要 |
小・中学校理科の地学領域では,地層や川などの学習の際に,それらを観察できる場所へ出かけて野外観察を行うことが学習指導要領等で求められている。しかし,学校の立地や時間的,人員的な制約もあり,それらの条件が整わないと野外観察が実施できない。また,野外観察に代わる教育方法については,映像教材の視聴などがある程度で,児童・生徒が主体的に問題を見いだす方法については研究が進んでいない。本研究では,地層や川の観察を行うのと類似した学習環境を学校内に作り出し,学校外に出なくても,児童・生徒が主体的に問題を見いだす学習ができる代替教材や教育方法を開発することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,野外観察を行わなくても,地層や川の学習において児童・生徒が地域の自然を体験的に学習し,主体的に問題を見いだしたり,自然の中の関係に気付いたりすることができる代替教材や,それを用いた教育方法を開発することである。また,それらを小・中学校における授業実践において評価し,その結果と,実際に野外観察を行っている学校の実践記録や映像教材の視聴のみで直接的な体験を行っていない学校の学習成果などとも比較することも視野に入っている。 2019年度の時点で立案した研究計画によると,2022年度については前年度に行った各地(東北地方や関西地方,大分県内)の川や地層の調査を基にして作成された教材を,各地の学校において実践してみることとなっていた。しかし,2020年度から2022年度の終わりにかけては,新型コロナウイルス感染症拡大防止の措置が取られており,県をまたぐ移動が制限されていた期間が長く,大分県内以外では教材の作成ができていない。また,小・中学校における実践についても,学校における感染症対策のため,理科の観察・実験の実施機会が縮小している。 このような状況であるため,国内で広域的に調査をすることは一時見送り,大分県内で得られた川の学習における代替教材の作成や,その小学校における授業実践に基づく評価を取りまとめた。岩石標本と実物大写真を組み合わせて作成した野外観察の代替教材は,野外観察には及ばないものの,映像教材や実物大写真のみで授業を行う場合に比べれば,多くのことに気付くことができる教材であることが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度については,前年度に行った各地(東北地方や関西地方,大分県内)の川や地層の調査を基にして作成された教材を,各地の学校において実践してみることとなっていた。しかし,2020年度から2022年度の終わりにかけては,新型コロナウイルス感染症拡大防止の措置が取られており,県をまたぐ移動が制限されていた期間が長く,大分県内以外では調査や教材の作成ができていない。2023年度に移動制限が完全になくなったとしても,ここから調査,教材の作成,実践(評価)と残りの研究期間で進めることはむずかしい。 当初計画していた大分県外における研究の大半が実施できない状況であり,「遅れている」という判断をした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の当初の実施期間は2023年度までである。新型コロナウイルス感染症拡大防止の措置はなくなったものの,残り期間で大分県外地域の調査,教材の作成,授業実践(評価)までを進めることは難しい。そのため,本研究課題の期間においては,大分県内における実践を中心として,研究成果をまとめる方向で推進していきたい。また,前年度公表した小学校における川の観察の代替教材が,どのような地域では適用可能かについても,補足研究を進めていきたい。
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