研究課題/領域番号 |
20K02773
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
齋藤 美重子 川村学園女子大学, 生活創造学部, 教授 (60748987)
|
研究分担者 |
佐藤 真弓 川村学園女子大学, 生活創造学部, 教授 (20825286)
佐瀬 茜 (叶内茜) 川村学園女子大学, 生活創造学部, 准教授 (80849092)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ケア / 家庭科教育 / 生涯学習 / 哲学対話 / 相互作用 / 授業デザイン / セルフアドボカシー / ケアラー / 授業カリキュラム開発 / ヤングケアラー / ケア教育 / 共生社会 / オープンマインド / 学校教育 / ケア学習 / 教育実践 / ケアラー周知 / ケアラーズサロン / インタビュー調査 / アンケート調査 / 家庭科 / 社会教育 / 家政学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はケアラー研究を家政学・哲学に接合させ,思考力・倫理を探究する新しい哲学対話的家庭科授業プログラムの開発と社会教育への援用を図ろうとする学際的研究である。 第一に,ケアラー研究先進国であるイギリス・フランスまたはエストニアにおける文献調査やフィールド調査,および国内家庭科教員への実態調査を行い,家庭生活に潜むケアラーの課題を家政学と哲学の知見から検討し,家政学と哲学におけるケアの位置づけを明らかにする。 第二に,第一の調査結果をもとに,ケアラーの課題に照らした哲学対話的家庭科授業プログラムを開発する。 第三に,開発プログラムを学会発表,論文,書籍,HP等で公表し,社会教育に援用する。
|
研究成果の概要 |
文献研究によりケアを再定義すると、ケアとは、人間と人間、人間と環境との相互作用の中で生きることそのものであり、ユニバーサル・ケアと再定義された。また、全国成人アンケート調査結果より、ケアしているか、ケアされているかという認識の下で、「共生型」「孤独孤立型」「ケアド単独型」「ケアラー単独型」の4類型化ができ、ケアしケアされているという認識の「共生型」は他の類型に比べて、自己の能力を最大限に発揮すると同時に多様な支援を求めていたことが確認された。 ケアに関する家庭科授業及び生涯学習では、ケアしケアされている当事者性を持ち、ケアの多義性を理解して生きていくことを考える哲学対話プログラムを開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケアを人間が生きる生活そのもので、普遍的なケアと再定義したことは学術的意義がある。また先進国だけでなく東南アジア研究者との交流を通して、ヤングケアラーが世界の今後の課題であることを共有した。ケアの課題に照らした家庭科教育及び生涯学習プログラムの開発では、学校機関、公的支援機関、医療機関、地域、職業訓練機関等との連携と、フラットな対話の必要性を明らかにしたことは学術的意義がある。 地域では、みんなの居場所:CARE PLACEを定期的に開催し、当事者の声を聴く居場所を提供し、ケアがあらゆる人の問題であるという啓発活動を行ったことは孤独孤立社会からの脱却に向けて社会的な意義がある。
|