研究課題/領域番号 |
20K02778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
小玉 敏也 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (60632213)
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研究分担者 |
阿部 治 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (60184206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ESD / 総合的な学習の時間 / 学校と地域の連携・協働 / ユネスコ・エコパーク / ユネスコエコパーク / ESDの促進要因 / 生物多様性 / ユネスコスクール / SDGs / ESDに関する教員研修 / 小中連携 / 総合的な学習の時間の教育課程 / エコパーク / PBL |
研究開始時の研究の概要 |
エコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保全と生態系サービスの回復と強化、持続可能な社会・経済・人間居住の構築、気候変動への適応と緩和を実現していく重要な地域である。したがって、その圏内にある学校の教育活動には、そのような内容を組み込んだESDを実施することが期待されている。本研究は、全国10地域のエコパークにある学校のESDの教育課程を調査し、その実態を把握する。同時に、南アルプス圏にある長野県の学校の協力を得て、その土地の自然・文化・歴史を教材化した問題基盤型学習(PBL)を実施する。その二つの研究活動を統合して、エコパーク圏におけるESDのモデルを構築していきたい。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は、2点ある。第1に、ユネスコエコパーク圏にある学校と市教委及び市役所担当課の協働体制について自治体ごとの特徴を把握し、特に単独自治体運営型のエコパーク圏におけるESDの促進要因を事業担当者の言説から明らかにできたことである。 第2に、長野県飯田市遠山地区(南アルプスエコパーク圏)の学校と地域をフィールドに、多様なステークホルダーが参画したESDへのアクションリサーチを通して、中山間地における協働的ESDに係る一モデルを提案できたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、「ユネスコ・エコパーク圏におけるESDの促進」に学術的な側面から貢献できたことである。同圏の学校は、ESD促進に有利な条件(地域資源の豊富さ、体験活動の量、地域との密接な連携等)を生かしつつ、該当地域固有の課題(教育施策、住民の理解、各種人材の確保、予算措置等)を解決していければ、ESDの「質」を担保しながら継続できることを明らかにした。教科教育学では、授業や教育課程を研究対象にしがちであるが、ホールスクールアプローチが求められるESDの特質から、その下部構造の分析を行なった点に学術的/社会的意義がある。
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