研究課題/領域番号 |
20K02792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
蓮 行 京都大学, 経営管理研究部, 特定准教授 (10591555)
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研究分担者 |
藤川 信夫 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (10212185)
渡辺 貴裕 東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (50410444)
川島 裕子 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (60824068)
末長 英里子 京都大学, 経営管理研究部, 特定助教 (80912310)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 道徳教育法 / 教材開発 / アクティブラーニング / 主体性 / 集合知 / 多様性 / 言語活動 / 道徳教育 / 役割演技 / 演出技法 / ドラマ教育 / 演劇教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバル社会を生き抜く子供達を育成するための道徳教育の発展に寄与し、「子供達の発達度や考え方の多様性を包摂し、真に多面的・多角的に考えさせる道徳教育はいかなる方法で達成できるのか」という問いに解を与える。本研究は、道徳教育の重要な要素である発問と役割演技などの表現活動に演出技法を応用し、多様な子供達の多様な感性を引き出す新しい道徳教育手法の開発を目指す。本研究の独創性は、道徳の授業において役割演技等を演じる子と観る子双方の多様な感じ方を誘起する演出技法の導入と、研究者・演出家・現場教員が一体となったエビデンスベースの実践的研究である点である。
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研究成果の概要 |
本研究では、「子ども達の発達度や考え方の多様性を包摂し、真に多面的・多角的に考えさせる道徳教育はいかなる方法で達成できるのか?」を研究課題とし、道徳教育の重要な要素である「発問」と「役割演技」における表現活動に演出技法を応用し、多様な子供達の多様な感性を引き出す新しい道徳教育手法の開発、実践に取り組んだ。 舞台俳優による演劇技法を活用した授業と、教員による通常の道徳授業の比較調査を行い、授業中の発話、行動、児童の記述の質的調査、観察者による比較調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
道徳の指導法は、「読む」道徳から「考え、議論する」道徳への質的な転換を求められている。 本研究では、演劇の「演出技法」を使い、俳優がファシリテーターとなって学習者と共に対話(議論)のプロセスを踏みながら共に気づきを得ていく」という、これまでにない新たな道徳教育プログラムを開発した。「教えない」授業デザインの軸とし、舞台俳優である講師は、児童に演出家の役割を委ね、児童の演出に従って演じる。単に「教えない」だけでなく、むしろ講師が児童から「教えられる」ないし「学ぶ」という通常の授業とは逆転した構図が生まれ、それが教材に関する児童の多様な解釈を促すというこれまでにない授業プログラムが開発された。
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