研究課題/領域番号 |
20K02802
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
田巻 以津香 東海大学, 体育学部, 准教授 (50710935)
|
研究分担者 |
山崎 朱音 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (40609301)
栫 ちか子 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (70557082)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | リズムダンス / 現代的なリズムのダンス / 種目特性の明確化 / 非習得型のダンス学習 / リズムに乗る / 指導法モデルの開発 / 学習内容の明確化 / ストリートダンスの特性 / 非習得型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
学習指導要領においてリズム系ダンスは「自由に踊る創造的な学習」として位置づけられているが、実際の現場では既成のステップや振付の習得型学習が多く取り入れられている実態がある。本研究では、リズム系ダンスの特性と学習内容を明確化及び構造化し、振付に頼らない指導法モデルの開発を目的とする。さらに、開発した指導法モデルを用いた映像教材を製作し、現場教員が教材研究等に使用できることを目指す。本研究を実施することにより、現場教師の不安低減に寄与し、学習指導要領に沿った学習の展開が期待される。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、リズム系ダンスの特性と学習内容を明確化及び構造化し、モデルとなる指導法を開発することにある。3年目の2022年度は、2021年度に実施したストリートダンサーに対するインタビュー調査及び分析結果をもとに、リズム系ダンスの特性を言語化し指導案へ落とし込むこと、作成した指導案をもとに大学における授業にて実際に授業を実施し、モデル指導案の作成に着手した。 2021年度に実施したインタビュー調査から、ストリートダンサーは【リズムに乗る】ことを目指して踊っているのではなく、【リズムに乗る】ことは踊るための土台として捉えていることが明らかになった。その上で、ストリートダンサーが没入体験を得られる瞬間、つまり、リズム系ダンスの種目特性に関わる面白さとは【協働による楽しさ】や【無意識・陶酔状態】が得られることであることが明らかとなった。したがって、本研究において作成したモデル指導案の第1案としては、【リズムに乗る】ことを到達目標とするのではなく、【リズムに乗】った上で人と交流したり、表現したりすることを到達目標とする展開を目指した。1時間ごとの到達目標を「足じゃんけんであいさつ」「体文字でコミュニケーション」「ヒップホップの乗り方でバトル大会」といったように交流や表現に置き、最終的に単元目標である「変化のある動きを組み合わせて、リズムに乗って全身で踊ること」につながるように単元計画を構成した。 大学での授業実践をもとに研究会議を設け討議をした結果、踊る土台となる【リズムに乗る】ことを掴ませるために必要な活動をさらに開発する必要性が確認されたため、【リズムに乗る】ことを掴むための活動の種類を増やし、改良版指導案を検討中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度、昨年度の遅れを取り戻すことができず、残してしまった形となった。また、学内業務(2022年度単年度で終了の業務)に追われ、研究会議を予定回数開催することができず、研究成果の発信ができないままとなってしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度はコロナ禍の影響もほぼ収束したため、中学校現場での実践協力を得られる状態となった。また2022年度に多くの時間を割かねばならなかった学内業務が一区切りついたため、当初の予定通りのエフォートを研究に割くことができることから、研究成果の発信(投稿論文と学会発表)に注力する予定である。
|