研究課題/領域番号 |
20K02803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
根津 知佳子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (40335112)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音楽学習 / パフォーマンス評価 / 音楽的認知 / 図と地の分化 / 音楽的経験 / 音楽的発達 / 創造的音楽活動 / 学習支援 / 覚識の連続体 / 音楽療法的アプローチ / 音楽的自己 / 認知とパフォーマンス / SDG’s / 支援 / 支援の類型化 / ルーブリック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Boxill理論(1985)に依拠し、“図と地の分化”がアイデンティティの確立に関係していることに着目する。音楽学習の壁(つまずき)が多発する小学校中学年レベルの対象者選択の観点に、生活年齢だけではなく発達年齢を含めることにより、音楽学習の支援の類型化が可能になると考える。また、異文化教育におけるアクションリサーチ(カンボジアにおける合奏支援)もあわせて遂行することにより、音楽学習におけるつまずきの6観点「身体・運動」「認知」「技能」「文化」「環境」「心理」の諸相を明らかにすることも展望している。
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研究成果の概要 |
本研究では,音楽的対話を重視した創造的音楽活動の実践分析を通して,音楽学習における支援の在り方について検討した。具体的には,グループ活動について,音楽的対話(根津,2002),エンゲストロームの活動システム(1987),ボクシルの覚識の連続体(1985)の概念やモデルを援用してパフォーマンスの変容を可視化し,音楽的認知の課題と支援方法を提示した。また,音楽学習の壁(つまずき)の要因として挙げられる「身体・運動」「認知」「技能」「心理」に加えて,「文化」「環境」の観点の重要性を明らかにし,SDGsを展望したカンボジアの合奏支援の在り方を再考した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,音楽的対話,活動システム,覚識の連続体の3つのモデルを用いて,創造的音楽活動におけるパフォーマンスの変容を可視化し,多様な学習の壁(つまずき)の要因や支援の方法を明らかにした。特に,「図と地の分化」が音楽的認知の発達だけではなくアイデンティティの確立に深く関わっていることを具体的に記述することができた。
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