研究課題/領域番号 |
20K02804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 武蔵野美術大学 |
研究代表者 |
三澤 一実 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10348196)
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研究分担者 |
東良 雅人 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (70619840)
米徳 信一 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (80240381)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 朝鑑賞 / 対話 / 学力向上 / 自己肯定感 / 不登校対策 / 主体的対話的な深い学び / ファシリテーション / メタ認知 / 鑑賞 / 日本語教育 / 美術教育 / 開かれた教育課程 / 継続的取り組み / 批評活動 / STEAM教育 |
研究開始時の研究の概要 |
学校運営に朝鑑賞を取り入れ、Society 5.0の社会を生き抜くために必要な「情報を正確に読み解き対話する力」や「科学的に思考・吟味し活用する力」「価値を見つけ生み出す感性と力、好奇心・探求力」を伸ばす教育実践の研究と開発を行う。朝鑑賞は、週に1回、朝の始業前に行う10分間の絵画鑑賞である。Society 5.0の社会を生き抜く力として朝鑑賞の効果を明らかにするとともに汎用的プログラムとして学校現場に提案できるシステムを構築する。
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研究実績の概要 |
「Society 5.0に向けて学校運営で朝鑑賞に取り組む効果測定とシステム開発」の最終年度は、誰でも使える鑑賞作品を、武蔵野美術大学芸術文化学科のホームページに「MUSABI100」というサイトを構築しアクセスできるようにし、島嶼や僻地など地理的条件に影響を受けないデジタル鑑賞作品の提供を行った。例えば全校児童・生徒33名である鹿児島県奄美市立崎原中学校ではネットを介して作品の活用が行われた。また、海外の日本語学校においても、日本語習得における鑑賞の効果が認められ、ヨーロッパを中心に対話鑑賞のワークショップなどを行った。 学校運営という点では、朝鑑賞による効果測定を行い、学力向上や自己肯定感の向上など、取り組んだ生徒のアンケートなどからそのエビデンスを明らかにした。 調査対象は4校であるが、そのうち3校に大きな変化が認められ1校については変化が無かった。原因はいくつかあるが、教員の意識の課題が大きいと考えている。校内研修の仕方が課題としてあげられる。システム開発においては、これまでの外部ストレージにリンクを張って提供する方法に加え、「MUSABI100」の公開デジタル鑑賞作品の提供を図った。また従来の実物貸し出しのシステムも併用し、実物貸し出しにおいては7校に貸し出しをしている。 本年度の特筆できる点としては、長野県東御市内の全小中学校で取り組みを始めた点が上げられる。他にも鳥取県での導入や茨城県、青森県八戸市での実施など、これまで構築したシステムをもとに学校での朝鑑賞の導入が始まった。この4年間で全国に広がりを見せはじめている。
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