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戦争・平和学習の革新に向けた実証的研究-博物館と連携した社会科授業の開発と検証-

研究課題

研究課題/領域番号 20K02807
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

角田 将士  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70432698)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード社会科授業 / 見方・考え方の成長 / 戦争と平和 / 見方・考え方 / 戦争や平和
研究開始時の研究の概要

戦後75年を経て、戦争体験が過去のものとなり、戦争のあり方自体も大きく変化しつつある今日において、何をどう教えれば、子どもたちにとって意義深い「戦争と平和」についての学びになるのか。本研究は、学校教育において「戦争と平和」を扱う中核的教科である社会科を対象に、戦争に関する史実をどう教えるかではなく、「戦争の遺し方やその多様性」に着目し、戦争・平和博物館と連携したプログラムを開発することで、今日的に意義ある「戦争と平和」についての学びのあり方を具体的に示そうとするものである。

研究実績の概要

本研究は、学校教育において「戦争と平和」を扱う中核的教科である社会科を対象に、戦争に関する史実をどう教えるかではなく、「戦争の遺し方やその多様性」に着目し、戦争・平和博物館と連携したプログラムを開発することで、今日的に意義ある「戦争と平和」についての学びのあり方を具体的に示そうとするものであった。
2020-2023年度は、【課題①】「博物館と連携した『戦争と平和』に関する社会科授業は何をめざしどのように学ぶべきか」及び【課題②】「博物館と連携した『戦争と平和』に関する社会科授業は何を取り上げるべきか」についての検討を進め、求められる授業づくりのポイントを明らかにするとともに、特に「ポスト戦争体験時代」を見据えた平和博物館における展示の工夫やリニューアルの実際についての調査を行いながら、具体的な授業プランを開発してきた。そうした成果を基に、2023年度に単著を刊行した。
2023年度も引き続き平和博物館の調査を行いながら、開発したプランを改善していくとともに、これまでの成果を基に、学校現場の教員たちを対象とした論稿の執筆、招待講演を通じて、その妥当性について検討した。特に、2023年5月に熊本市で行われた招待講演では、戦争と平和をテーマにしたこれからの社会科授業づくりのポイントを提示するとともに、開発した授業プランを提示した。特に、平和博物館の展示を教材として開発した授業プランについては、参会者(主として、小学校・中学校・高等学校の教員たち)を学習者に見立てることで模擬的な授業を行い、感想や意見を収集することで、授業内容の妥当性について検証することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染症の影響が縮小する中で、特に沖縄県の平和博物館群における展示の工夫やリニューアルの実際についての調査を行い、そうした成果をこれまでに開発した授業プランの改善に活かすことができた。一方で、学校現場での実践を通じた授業プランの効果検証については、2023年度中に達成すべきであったが未達成のままとなり、教員を対象とした模擬的な授業の実施とそのことを通じた授業プランの妥当性を検証することに留まってしまったため、研究全体としては「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

改善した授業プランについて、研究協力を依頼している学校現場(中学校・高等学校を想定)において実践し、その効果検証を図る。その上で、研究の最終年度として、本研究全体の総括を行なう。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (27件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 4件) 図書 (9件)

  • [雑誌論文] 「『戦争と平和』を社会科で教えるということ-これからの授業づくりに求められる視点-」2024

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      日本文教出版編『社会科NAVI』

      巻: 36 ページ: 4-5

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「それはよい発問?社会科発問づくり ハマりやすい NGポイント」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 769 ページ: 18-21

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「ポートフォリオを活用した学習方法と学習評価-様々なレベルでの活用を意識して-」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      日本文教出版編『社会科NAVI+』

      巻: なし ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 名著&最新事例でわかる! 必ず読みたい「読書」ガイド 歴史的分野の授業づくり「思考を促す魅力ある授業をめざして」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 774 ページ: 62-63

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 明日から活かせる!優れた社会科授業づくりの基礎基本:主体的・対話的で深い 学びを実現する教材づくり 「『社会の見方・考え方の 成長』を意識して」2022

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 763 ページ: 14-17

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「全国社会科教育学会の広場 私の視点・私の授業 リレー連載第6回 社会科教育の責任-教育に対する広範な要求にどのように向き合うか-『今こそ ,民主主義社会の形成という社会科の理念を明らかに』」2021

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 749 ページ: 120-123

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「国際理解でおさえておきたい『このテーマ』どう教えるか『戦争・平和』その手立てとポイント『 「戦争体験の継承」の意味を問い直し戦争や平和に対する常識的な見方・ 考え方から脱却するための授業を』」2021

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 751 ページ: 24-27

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「見方・考え方はどのように働かせるの?歴史」2020

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      日本文教出版編『中学社会 見方・考え方はこう働かせる』

      巻: なし ページ: 4-5

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「読解力・表現力を高める! 社会科授業で出来る書き方トレーニング『 視点や方法(考え方)』 を意識して考えたことを書き表す力を鍛える」2020

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      明治図書編『社会科教育』

      巻: 734 ページ: 4-9

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「主体的・対話的で深い学びを実現する社会科学習指導の多様性と課題」2020

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 雑誌名

      公益財団法人日本教材文化研究財団編『主体的・対話的で深い学びを実現する社会科学習指導のあり方』

      巻: なし ページ: 21-36

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 「これからの社会科授業に求められるもの-『見方・考え方』の成長を意識した授業づくりとその見取り-」2024

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      第16回近畿中学校社会科教員交流会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「学校で戦争を教えるということ-社会科教育は何をなすべきか-」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      熊本県NIE推進協議会2023年度講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「これからの社会系教科授業に求められるもの-『見方・考え方』の成長を意識した授業づくり-」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      大分県高等学校教育研究会 地理歴史・公民部会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「高等学校における学習指導と主体性評価の視点と方法-日本史を対象とした清水智貴実践の特色と課題 -」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      社会科主体性評価研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「主体的な学びを生み出す社会科の単元構想と授業づくりに向けて 」2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      京都市総合教育センター研修講座「社会科教員指導力向上講座」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「生徒が立てた問いをどう評価していくのか?-高等学校地理歴史科における主体性の評価に向けて-」2022

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      社会科主体性評価研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「生徒たちが構想したアイデア( プラン)をどう評価していくのか?-高等学校地理歴史科における主体性の評価に向けて-」2022

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      社会科主体性評価研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「日本史学習におけるパフォーマンス課題と学びの振り返り-高等学校地理歴史科における主体性の評価に向けて-」2022

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 学会等名
      社会科主体性評価研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 『学校で戦争を教えるということ 社会科教育は何をなすべきか-』2023

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      学事出版
    • ISBN
      9784761928971
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 『中学校社会 指導スキル大全』2022

    • 著者名/発表者名
      梅津正美、中本和彦、王子明紀、胤森裕暢、坂東重樹、藤原隆範、坂田大輔、西村豊、森田育志、松田莉奈、小谷恵津子、石原浩一(角田将士)
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      明治図書出版
    • ISBN
      9784184522336
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 『NG分析から導く 社会科授業の新公式』2022

    • 著者名/発表者名
      角田将士
    • 総ページ数
      223
    • 出版者
      明治図書
    • ISBN
      9784183127297
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 『優れた社会科授業づくりハンドブックー型にはまらない多様な授業を創るー』2022

    • 著者名/発表者名
      木村博一、草原和博、伊藤公一、宮川史義、渡邉巧、粕谷昌義、中谷佳子、岩坂尚史、岡田了祐、樋口勇輝、大矢和憲、紙田路子、藤瀬泰司、吉川修史、藤森啓太、新谷和幸、須本良夫、青柳慎一、青本和樹、伊藤直之他12名(角田将士)
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      明治図書
    • ISBN
      9784183778208
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 『社会科重要用語』2022

    • 著者名/発表者名
      棚橋健治、木村博一、大津尚志、権五鉉、酒井喜八郎、沈暁敏、坪田益美、吉田剛、伊藤直之、井上奈穂、井上昌善、宇都宮明子、大坂遊、岡田了祐、釜本健司、唐木清志、川口広美、金鍾成、草原和博25名他(角田将士)
    • 総ページ数
      268
    • 出版者
      明治図書
    • ISBN
      9784183464309
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 『小学校教育用語辞典』2021

    • 著者名/発表者名
      細尾萌子、柏木智子、赤沢早人、荒木寿友、伊藤陽一、岡田広示、久保田健一郎、向後礼子、諏訪英広、高木亮、高田純、武井哲郎、田部絢子、知念渉、冨岡勝、樋口とみ子、椋田善之、森田真樹、山内清郎、山本智子、渡辺貴裕他171名(角田将士)
    • 総ページ数
      365
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623090792
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 『新・教職課程演習第17巻 中等社会系教育』2021

    • 著者名/発表者名
      國分麻里、川口広美、五十嵐学、伊藤直之、井上奈穂、宇都宮明子、梅津正美、大坂遊、鴛原進、加納隆徳、釜本健司、草原和博、國原幸一朗、桑原敏典、後藤賢次郎、今野良祐、阪上広彬、須賀忠芳、空健太、田口紘子18他名(角田将士)
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      協同出版
    • ISBN
      9784319003587
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 『中学校社会科教育・高等学校地理歴史科教育』2020

    • 著者名/発表者名
      棚橋健治、草原和博、川口広美、金鍾成、福田喜彦、渡部竜也、竹中伸夫、岡明秀忠、土肥大次郎、田口紘子、吉村功太郎、永田成文、山田秀和、中本和彦、宇都宮明子、梅津正美、鈩悠介、河原洸亮、守谷富士彦、両角遼平、宅島大尭、小栗優貴(角田将士)
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      学術図書出版
    • ISBN
      9784780606805
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 『多様化時代の社会科授業デザイン』2020

    • 著者名/発表者名
      金子邦秀、児玉祥一、奥山研司、中本和彦、森口洋一、奥野浩之、岩野清美、藤井宏樹、長瀬拓也、峰岸由治、二階堂年惠、金子嘉秀、田中耀司、森田真樹、本多千明、橋崎頼子、藤原孝章、松岡靖、渡部竜也、福井駿、伊藤一雄(角田将士)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771034037
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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