研究課題/領域番号 |
20K02812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
中島 憲子 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (00301721)
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研究分担者 |
海野 勇三 愛知学院大学, 教養部, 教授 (30151955)
黒川 哲也 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (50390258)
村末 勇介 琉球大学, 教育学研究科, 准教授 (10782344)
續木 智彦 西南学院大学, 人間科学部, 准教授 (60468791)
鐘ケ江 淳一 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (90185918)
口野 隆史 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (60192027)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | スポーツ・リテラシー / カリキュラム改革 / 体育 / 学びの履歴 / スポーツ観 / スポーツ価値意識 / 教員養成システム / 個別最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、実際の学校体育授業のカリキュラムレベルで実現・享受された実相を旧学習指導要領(2007)のもとで得られた成果と課題について明らかにし、今後の初等・中等体育授業とカリキュラムのあるべき姿を示すとともに、今次改訂の学習指導要領(2017)が示す改訂の趣旨と要点について、カリキュラム・マネジメント・プロセスの観点から今後の学校体育カリキュラムの課題を明らかにするものである。加えて学校期終了後のスポーツ活動への影響(スポーツ観形成)についても分析する。
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研究成果の概要 |
本研究は、学校体育授業で実現・享受された実相を「学びの履歴測定尺度」で捉え、カリキュラム改訂による成果と課題を示す。 ①小学体育および中学体育における「体育的学力」の充実には一定の成果を示していた。一方、高校体育では学習成果の高まりは認められなかった。②教師の指導性や学習への構えは、学習志向に向かうタイプが増えていたが、体育嫌いの子どもは体育的学力の獲得が十分に保障されていないことを示唆していた。③現在「個別最適化学習」の導入が強調されているが、慎重に検討される必要がある。④学びの履歴測定尺度は、体育カリキュラム改訂の妥当性を検討するには有用であることを示唆していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、“いつでも”“どの時代でも”“どの国でも”使える体育授業の経験内容(過程的側面)を詳細に把握することが可能となる測定尺度「学びの履歴測定バッテリー」を用い、過去の、現在の、そしてこれからの体育授業の学びの実態を測定することが可能な調査票を用いた点に学術的意義がある。新旧のカリキュラムの検証にはその一定の期間をおいて検証する必要があるため、長期間をかけた調査方法を用いなければならないが、同じ尺度を用いることそのものに意味と価値があり、有用であることを示唆していた。
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