研究課題/領域番号 |
20K02814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
丸山 千佳子 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 特任教授 (90866857)
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研究分担者 |
久保 順也 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (20451643)
本図 愛実 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (70293850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | サーバント・リーダーシップ / 期待―価値理論 / 自己有用感 / 内発的動機づけ / 組織マネジメント / 学力向上 / 価値の再構成 / 期待 / 人材育成 / 学級・学校経営 |
研究開始時の研究の概要 |
「自律的な資質能力向上を導く、個々人にとって最適な学力向上のための指導と環境とは?」をリサーチクエスチョンとする。地域・学校における「期待の三層構造」とそれによる価値づけ(価値の再構成) から、学力向上好循環モデルについて実証する。 三層とは、地域社会から学校(校長)、校長から教員、教員から子ども、である。 導出するモデルを好循環と捉えるのは、他者からの期待→自己有用感の高まり→行動・学力・資質能力の向上が、児童生徒だけでなく、アクター間の関係を有機化させ、次のステージ(児童は中学校、教員・行政職員は他校での管理職など)で求められる資質向上につながっていると考えるからである。
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研究成果の概要 |
本研究では、(1)学力向上は、「期待の三層構造」に基づくアクター間の関係性のベストミックス(最適化)によりもたらされている、(2)期待の具体的な行為として、アクターの行動や資質能力の向上に対する価値づけ(価値の再構成)が行われ、アクターの自己有用感を高め、次の段階での成功を導いている、という仮説をたて、学力向上好循環モデルの実証を試みた。A県B自治体のC教育長の下での自治体内の学校経営を分析対象とした。教育長を起点とするサーバント・リーダーシップとしての「期待」が、パフォーマンスの最大化としての学力向上を導き、とりわけ、校長には人材育成能力向上によるアイデンティティの形成をもたらした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リソースが決して豊かではない自治体であっても、優れた学校の成果が成立しえた状況を解析した。公教育ならびにそれらを支える公立学校教員による仕事の成果について、サーバント・リーダーシップによる教師たちのつながりや、自己有用感を土台とする内発的動機づけから明示した。
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